エルサレムの聖地の外で金曜礼拝をするパレスチナ人のイスラム教徒ら(2017年7月28日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イスラエル当局は28日、過去2週間にわたって緊張状態が続き死者が出る衝突も起きていたエルサレム(Jerusalem)の聖地で、イスラム教の金曜日の礼拝の際に50歳未満の男性の立ち入りを一時禁止する措置をとった。このため、数千人のパレスチナ人が聖地の外で礼拝をすることになった。

 立ち入り禁止の対象にならなかった数千人にのぼるイスラム教徒は聖地に入って礼拝した。イスラム教徒には「ハラム・シャリーフ(Al-Haram Al-Sharif)」、ユダヤ教徒には「神殿の丘(Temple Mount)」と呼ばれているこの場所には「アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)」と「岩のドーム(Dome of the Rock)」がある。

 パレスチナ人はイスラエルが新たな安全対策として金属探知機を聖地の入り口に設置したことに抗議し、聖地への入域を拒否していた。ボイコットは27日に終了したが、同日聖地内外で衝突が発生していた。

 パレスチナ赤新月社(Palestinian Red Crescent)は、27日の衝突で少なくとも187人が負傷したと報じた。警察によると、警官に対する投石もあったという。一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、イスラエルの治安部隊が聖地の入り口付近で「平穏にしていた群衆に向けてスタングレネード(威嚇用手投げ弾)や催涙ガス、スポンジ弾を発射した」と発表した。

 このため聖地内や周辺地域ではさらなる衝突も懸念されていたが、28日の昼の礼拝後はおおむね平穏だった。イスラエル警察とパレスチナ当局によると、夕方までにはモスクのある聖地への門が開放され、パレスチナ人も制限なく入域可能となった。

 イスラエルは今月14日、聖地近くで襲撃されたイスラエル警官2人が死亡したことを受け、新たな安全措置として聖地の入り口に金属探知機を設置した。パレスチナのイスラム教徒らはこれをイスラエルによる聖地支配の強化につながるとして抗議し、聖地への入域をボイコットしていた。イスラエルが金属探知機を除去したことに伴いボイコットが終結し、27日午後には礼拝のため、2週間ぶりに聖地を訪れる数千人のイスラム教徒であふれていた。
【翻訳編集】AFPBB News