16日午前に宮城県沖で発生、最大震度6弱を記録した地震で、総務省消防庁によると、東北6県と埼玉県で重傷3人を含む計46人が負傷した。秋田、山形、東北新幹線も運転を見合わせるなど交通機関が乱れ、ターミナル駅は帰省ラッシュの家族連れらでごった返した。

 宮城県警などによると、同県仙台市泉区のスポーツ施設「スポパーク松森」では、プールの天井が落下し、遊泳中の子どもら計18人が軽傷。蔵王町では、渓流釣りに来ていた7歳男児が落石で頭に軽いけがを負った。東松島市の民家では、玄関脇の壁が崩れ、66歳の女性が右腕を折るなどの重傷。

 福島県県民安全領域災害対策グループによると、福島市で72歳の男性が、灯籠(とうろう)が倒れて右足を骨折した。保原町ではてんぷら油で2人がやけどを負った。岩手県総合防災室によると、北上市のパチンコ店で、男性3人の頭に落下物が当たり軽いけが。埼玉県によると、加須市で木造民家が全壊、女性が閉じ込められたが救出された。

 総務省消防庁によると、家屋損壊は一部破損も含め計208件。福島県では瓦の落下や塀の倒壊などが163件あった。

 JR東日本によると、午後7時55分現在、秋田、山形新幹線は終日運休し、東北新幹線は運転を見合わせている。在来線では、石巻線、気仙沼線が運転を見合わせ中。東北本線は黒磯−一関間、奥羽本線は福島─新庄間、常磐線はいわき─仙台間で運転を見合わせている。

 東北電力によると、宮城県牡鹿郡の女川(おながわ)原子力発電所で原子炉3基が自動停止したが、環境への放射能の影響はないという。仙台市の新仙台火力発電所2号機は手動停止した。また、発生直後、宮城、福島両県で最大 約1万9200戸が停電したが、午後6時18分にすべて復旧した。

 NTTドコモは、地震発生直後から、東北地方の発着信規制をしていたが、午後2時47分までに解除した。NTT東日本も宮城県、岩手県、福島県への通話を規制していたが、同2時20分に解除した。【了】