結婚当初、中国人夫と初めてC-POPを聴いた。初めて聴く曲ばかりだったが、私はふと気づいた。聞き覚えのある曲が流れてきたのだ。資料写真。

写真拡大

結婚当初、中国人夫と初めてC-POPを聴いた。当時、中国語が話せなかった私だが、夫の解説とともに中国の音楽を堪能していた。初めて聴く曲ばかりだったが、私はふと気づいた。聞き覚えのある曲が流れてきたのだ。今回は夫と私がふとしたところから中国の「パクリ」を発見してしまった時の話をしたいと思う。

聴き覚えのある曲がかかった時、私は夫に「これ日本の曲だよね?」と聞いた。日本の曲を中国の歌手がカバーするのはよくあることだからだ。「ん?」と夫は作詞者と作曲者を確認する。すると、なんと作詞者も作曲者も編曲者まで中国人の名前になっているではないか!普通日本の曲をカバーする際は作詞者や作曲者の欄に日本人の名前がある。もちろん、きちんとした手続きを踏んでいて、カバー曲である旨を公開している分にはなんの問題もない。しかしその時は、カバー曲である旨が一切明記されていなかったのだ。

「聞き間違いなんじゃない?」と夫は言った。というのも、その歌を歌っている中国人歌手は、中国で人気を誇る大物歌手だったのだ。作詞作曲が素晴らしいことでも知られている。そう言われても私の方も自信があった。なぜならその日本の歌を歌っているのも、誰もが知っている大物歌手の人気曲だったからだ。昭和の曲だが、母がよくカラオケで歌っていたので私も知っていた。私と夫は日本のその曲を聴いてみることにした。

「ほんとだ。一緒だ」と夫が言った。まさかあの大物歌手が…と夫はかなりショックを受けている様子。私たちはひょんな所から、大発見をしてしまったのである。そこで私たちは音楽を聴いていたサイトのコメント欄でこの大発見を発表することにした。中国語で「日本の〇〇という歌手の〇〇という歌を聴いてください!この曲そっくりです!」と書き込んだのである。日本の歌の方が発表されたのは古い。もし本当に「パクリ」なのだとしたら、真似をしたのは明らかに中国側である。

数日後コメント欄をチェックしてみたが結局誰からも返信はなかった。もしかしたら私の勘違いかも知れない。カバー曲だということを中国側があの時たまたま表記していなかっただけかもしれない。しかし、曲は確かに同じものだった。少なくとも私たち夫婦にとっては大発見だったのである。

中国の音楽のレベルは高く、どんな種類の音楽でも、どんな言語でも中国人歌手は本当に器用に高いクオリティーで操ることができる。しかし、カバーならカバーで堂々としなければいけない。ほんの一部の「パクる」中国人の行いが、中国人全体のイメージを下げてしまうことにもなりかねないのだから。

■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中国人男性と結婚。英語を独学で習得後、英会話講師として働く傍ら中国のテレビなどを通し中国語も独学で習得。趣味は語学と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な国を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に国境や言葉の壁は関係ないと考えている。