ローマのアメリカ人オーナー、ジェームズ・パロッタ会長が28日、この夏のマーケットで積極的な補強を展開しているミランを攻撃した。だが、ミランのマルコ・ファッソーネCEOからの反撃を受け、パロッタ会長は謝罪コメントを出している。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。

ミランは今夏、マテオ・ムサッキオ、フランク・ケシー、リカルド・ロドリゲス、アンドレ・シウバ、ファビオ・ボリーニ、ハカン・チャルハノール、アンドレア・コンティ、アントニオ・ドンナルンマ、レオナルド・ボヌッチ、ルーカス・ビリアと10選手を獲得している。

大金を投じた大型補強にサポーターは沸いているが、一方で懸念されているのが財政面の問題だ。UEFAのファイナンシャルフェアプレー対策も「ボランタリー・アグリーメント」のプランを秋に再提出することになった。そもそも、エリオットからの融資を返済できるのかとの声もある。

パロッタ会長もそんな「ミラン懐疑派」のひとりだ。『Sirius XM』の中で、「何が起きているのか分からない。意味がない。まず彼らにはチームを買収する金がないんだ。私もよく知るロンドンの人(エリオット)から3億ユーロ(約390億円)を非常に高い利子で借りたのだからね」と述べた。


「彼らは金を使っている。あるいは、かなり前倒ししている。どこかでそのツケを払うだろう。彼らはチャンピオンズリーグ(CL)出場のためと言うが、足りないはずだ。サラリーと収入が同額になったら、いったいどうなることやら。我を失っているのはセリエAで彼らだけだ。彼らにすごいプランがあり、いつか我々がそれを知るかもしれないが、ほかのチームは理性的なのにね。誰かミランのことを説明してほしいよ。私には理解できないからね」

また、パロッタ会長は『AP』でも「エリオットのCEOは友人なのだが、彼らが(ミランの)オーナーとなるよ。借金があるのだからね」とミランへの攻撃を続けた。

これに対し、ミランのファッソーネCEOはクラブ公式SNSでの動画で「あ然としてしまう」と反論している。

「私は毎日ミランのために20時間も働いている。彼が望むなら、私にはミランとローマの収支を比較する用意があるよ。こういった批判は煩わしい」

「彼のコメントを知ったときは、あ然とした。まずはそのスタイルだ。これほど直接的に他クラブを攻撃するのは普通じゃない。それに、発言の内容が不正確だ。ミランのオーナーにクラブを買う金がないとは。それに、金額もまったく間違っている。エリオットの融資額は総額7億4000万ユーロ(約962億円)のうちの1億8000万ユーロ(約234億円)だ」

「脅しなのか分からないが、そうであるなら、そのままお返しする。我々はサポーターではなく、冷静だ。すべての投資について計算をしている」

このファッソーネCEOのコメントを受け、パロッタ会長はイタリア『ANSA』向けに謝罪コメントを出している。


「不正確な情報だったなら謝罪する。私はイタリアサッカーを非常に大切に思っており、すべてのクラブがもっと強く、維持できるリーグにするための貢献をしてほしいと願っている。ミランとミランの新オーナーの幸運を祈っており、セリエA発展のために彼らが我々と協力してくれるのを願う」

このやり取りを受け、SNSではサポーターが「ミラン(ファッソーネ)の勝利」と騒いでいる。