毎年夏になると、「エアコンはつけっぱなしと、こまめにオンオフするのでは、どちらの料金が安くなるのか」という論争が巻き起こります。

実際に試した人もいるようですが、去年の電気代と比べても、その年ごとで気温や天気など条件が変わるため、同環境の実験とはいい切れません。

そこで、エアコンの大手メーカー・ダイキンに「どちらが安いのか」を直接聞いてみました!

やっぱり実験してた!

ダイキンに聞いたところ、「どちらが安くなるのか」をテーマに、ほぼ同じ条件のマンション2部屋を使って検証実験を行っていました。

場所:大阪府大阪市建物構造:鉄筋コンクリート造(14階建て)築年月:2006年3月部屋の広さ:約14畳、2階と3階の階違いの同じ間取りの部屋を使用使用したエアコンの機種:『うるるとさらら R シリーズ』 AN40TRP-W 4.0kW(主に14畳用)エアコン設定:冷房26℃、風量自動

実験から見えてきたのは、日中働くサラリーマンと、買い物などで外出する主婦とで結果が違うということでした!

主婦ならつけっぱなしがいい?

ダイキンが行った実験は2つ。

実験1では、日中家にいて、買い物といった短い時間外出する主婦などに当てはまる使い方。30分間隔でオンオフを繰り返した場合とつけっぱなしの場合で消費電力を比較しました

実験2では、1日の生活スケジュールを想定して、9時から23時までつけっぱなしにしたエアコンと、外出時に運転をオフにしたエアコンの消費電力量を比較

※写真はイメージ

実験結果を見ると、次のようなことが分かりました!

実験1

日中の9時から18時の時間帯で、30分程度の外出をするなら「つけっぱなし」のほうが安くなります。

ちょっとした買い物などで、短時間外出する主婦などはこちらの使い方が向いているようです。

実験2

長時間家を空ける場合は、外出時に運転をオフにしたほうが安くなります。(1日の電気代差は約35円)

日中働くサラリーマンなど、一日中家を空ける人は運転をオフにしてから外出した方がよさそうです。

なぜそうなるのか…各実験を細かく見ていきましょう。

賢いエアコンの使い方

実験1

9時から23時まで「つけっぱなし」にしたエアコンと、30分間隔でオンオフを繰り返したエアコンの消費電力量を比較し、「つけっぱなし」のほうが安くなる時間帯を検証。

エアコンは、基本的に運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きい時に、電力を多く消費します。自転車のこぎ始めにペダルが重く、体力を使うのと同じです。

エアコンを「つけっぱなし」「こまめにオンオフ」した時の消費電力量は、黄色に塗られた面積の大小で決まります。

消費電力の傾向から、日中(9:00〜18:00)と夜(18:00〜23:00)の2つの時間帯に分けてみると、それぞれの時間帯の累積の消費電力量はこのようになりました。

結果

日中の9時から18時の時間帯は、30分程度の外出であればエアコンを切るより「つけっぱなし」 にするほうが消費電力量は少ない。

夜間の18時から23時の場合は、「こまめにオンオフ」したほうが消費電力が少なくなる。

実験2

1日の生活スケジュールを想定して、9時から23時までつけっぱなしにしたエアコンと、外出時に運転をオフにしたエアコンの消費電力量を比較。

1日の消費電力量は「つけっぱなし」が5.7kWh、「こまめにオンオフ」が4.4kWhで、「つけっぱなし」のほうが大きくなりました。

これを電気代に換算すると「つけっぱなし」が153.9 円、「こまめにオンオフ」が118.8円となり、「つけっぱなし」にすると1日で35.1円高くなります

消費電力に差が生まれる最大の要因は、エアコンの運転をオフにした外出時間の長さにあるようです。

消費電力量の推移を見てみると、11時から12時の外出の時間、18時から20時の外出の時間に大きく差がついています。

結果

長時間外出する場合は、「つけっぱなし」にするよりも、外出時に運転をオフにしたほうが1日の消費電力の合計は小さくなる(1日の電気代差は約35円 ※電力料金単価を27円/kWhとして計算)。

どう使うのが一番いい?

実験結果をふまえると、日中家にいて30分程度の外出しかしないなら「つけっぱなし」のほうが安く、日中働いている人は外出時に「電源をオフ」にすると安く使えるといえそうです。

また、夜間の外出の場合は「こまめにオンオフ」するのも効果的な使い方といえます

とはいえ、消費電力は外気温の変化や陽射しといった天候の影響、部屋の間取りやエアコンの性能など、条件が異なると結果とは違ったものになってしまいます。

「つけっぱなしを自分で試すのは怖い」という人は、今回の結果を1つの目安に考えてみるといいかもしれませんよ。

[文・構成/grape編集部]