渡辺直美『カンナさーん!』好評。ドラマで大活躍する女性芸人たち

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 いまやインスタの女王で知られる渡辺直美が主演のドラマ『カンナさーん!』(火曜夜10時 TBS系列)が好評です。彼女自身のキャラクターはもちろんですが、元夫役の要潤のクズっぷりも話題になっています。

 渡辺直美のキャラクターそのままのパワフル母ちゃんですが、意外と違和感なくすんなり入ってきます。

 最近、こういう「違和感ない」演技をされる女性芸人が増えてきてますよね。今クール放送ドラマもそうですが、前クール分も振り返りつつ、「女優の腕もある」女性芸人を挙げてみました。

◆渡辺直美『カンナさーん!』で表情豊かに感情を出し好演

『カンナさーん!』に原作漫画があると知り、驚きました。それほど、渡辺直美に当て書きしたかのようなイメージの役です。

 仕事も家庭も一生懸命な、常にハッピーで明るく生きる強い女性です。急に踊り出したり、表情の圧がハンパなかったり…「これって、フツーに渡辺直美じゃん!」と思うところですが、ストーリーにハマっているため違和感がありません。表情ひとつで、あそこまで分かりやすいように感情を出せるのは大したものだと思います。
 これまでの彼女の芸風や、アメリカ留学から帰ってきた経験を踏まえると、どことなくアメリカのコメディドラマを見ているような気分になるのは、そのせいかもしれません。

 ドラマでは、ナチュラルなクズ男の元亭主(要潤)や嫌味な姑(斉藤由貴)に対して、怒りなどを表しますが、本当に分かりやすい!

 そして、現実では、もし自分が浮気されたり、嫌みを言われたりするとあそこまで感情を出せる人はいないと思いますが、視聴者女性として「ああいう風に言いたいことや感情を吐き出したい!」という願望もあるので、清々しい気持ちで彼女の演技フィルターを通したドラマを楽しめます。

◆イモトアヤコ『ウチの夫は仕事ができない』で自然に溶け込む
『ウチの夫は仕事ができない』(土曜夜10時 日テレ系列)で、松岡茉優のマタ友(マタニティ友だち)を演じるイモトアヤコには、本当に「芸人なのに違和感ない」とすら感じませんでした。

 本当にイメージって怖いことですが、まず「誰だろ、この女優さん」と思ったほど、最初彼女だと気づきませんでした。メイク一つが変わるだけで、違うもんですね。

 そんなイモトアヤコですが、もんじゃ焼き屋の嫁として、切り盛りする頑張りやさんという設定です。

 早口の自然体で喋るイモトに、なんとなく「こういう人いる〜」と思ってしまいます。演技というより、素の声のトーンや喋り方を崩さないだけでも、「よくいる友だち」という存在感をすっと出せちゃうんですね。

 力を入れ過ぎない、絶妙な演技と、素顔の可愛さが女優としての可能性を秘めているなと思いました。

◆ブルゾンちえみに阿佐ヶ谷姉妹江里子!女芸人大活躍
 前クールの春ドラマでは、『人は見た目が100パーセント』で、ブルゾンちえみが主要キャストに抜擢されたことが話題となりました。ブルゾンちえみのメイクやキャラクターを活かした役柄でしたが、恋する女性の可愛げも充分伝わってきましたね。

 最初こそは異色キャストみたいな目で見られていたと思いますが、やはりお笑いをやっているだけあって、声が通って素晴らしかったです。聞き取りやすい声のトーンって大事だと改めて思ったお芝居でした。
 また、『ボク、運命の人です』で、亀梨和也の会社社長を演じた阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子のお芝居も好評でした。

 過去に劇団に所属したことがあるという彼女ですが、演じる世代がマッチすればするほど、細かい表現が上手なんです。普段の穏やかな阿佐ヶ谷姉妹とは違った、キツめの独身女性というキャラのいいところ、嫌なところを演じられていたと思います。

 そんな渡辺江里子の、個人的には代表作である『ゴッドタン』(土曜深夜1時45分 テレビ東京系列)のコーナー「私の落とし方」にも29日深夜放送回に再度また出演と聞いて、今から楽しみでなりません。恋に臆病な40代独身女性のストーリー&演技に、バラエティということを忘れて本気で感動してしまいます。

 芸人のキャラをふんだんに出したスペシャルな演技とは違い、地味だけどすっと「芸人だ」ということを忘れさせるようにドラマに入ってくる彼女たち。もしかしたら、将来的に彼女たちが主要メンバーとなる作品も増えてくるのかもしれません。

<TEXT/タケダマコ>