インド・ニューデリーで、胎児の人形を手にして妊娠中絶に抗議する活動家(2014年11月26日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インド最高裁判所は28日、おじから性的暴行を受けて妊娠した女児(10)が中絶手術を受けることを認めない判断を示した。女児は妊娠8か月で、女児の家族は最高裁の判決を受け入れたという。

 家族の弁護士はAFPに対し、「最高裁の判決は適格な医師団の診断に基づいて下されたものであり、われわれは満足している」と述べた。

 最高裁は中絶手術を認めない理由として、医師らが中絶手術は女児の生命に危険を及ぼすと述べ「(中絶手術は)母親と胎児の両方にとって良くないことだ」とする報告書をまとめたことを挙げた。

 名前が公開されていないこの女児は、おじに過去数回にわたり性的暴行を受けていたという。おじはレイプ容疑ですでに逮捕されている。

 腹痛を訴えた女児を両親が病院に連れて行ったことから最近妊娠が判明し、両親は女児の中絶手術許可を求めて提訴した。下級審では安全性への懸念から中絶手術が認められず、家族は最高裁に上訴していた。

 インドの法律では妊娠20週を過ぎた場合、母体に命の危険がある時にのみ中絶が認められている。

 インド政府の統計によると、2015年に報告された未成年に対する性的暴行事件は2万件にも及ぶ。また、国連(UN)の子どもの権利委員会(Committee on the Rights of the Child)は2014年、インドにおいてレイプや性的暴行の被害者のおよそ3分の1が未成年であるとし、子どもたちへの性的虐待が拡大していると警鐘を鳴らしていた。
【翻訳編集】AFPBB News