大量生産、大量消費もいいけれど……。

使い捨て、ファストファッションも、便利だし、使いやすいけれど……。

「わたしが選んだ、こだわりの1つ」は、なんだかすごく愛おしく大切にしたくなるもの。

そんな雑貨やアイテムが、おうちに1つあると、素敵な空間になると思いませんか?

“こだわりのアイテム”にフォーカスして、その作家の想いやエピソードをご紹介します。

ナビゲートしてくれるのは、タレント、女優として活躍しているちはるさんです。

今回は、日本では数少ない女性用の靴を手掛ける靴作家をご紹介したいと思います。

■ベーシックな黒のハイヒールこそ、きちんとしたものが欲しくなって…

ふたりの後ろにあるのは靴をディスプレイした巨大なトランク。展示会などのときはこのトランクごと移動するそう。同じビル内にアトリエを構える家具職人にオーダーして製作してもらったもの

靴は大好きで、自宅の下駄箱には多分100足以上入っていると思いますが、黒いベーシックなハイヒールって、実は1足も持っていなくて。

お店だとつい鮮やかな色のものに目がいってしまうんですよね。

そろそろ冠婚葬祭にも使えるきちんとしたものが欲しいなあと思っていたときに、同級生でスタイリストの友人に紹介されたのが星野さんでした。

初めて会ったとき「若い!」って思いましたが(笑)、時間をかけてきちんとものづくりをしていきたいっていう誠実な思いがすごく伝わってきました。

靴底の余分な革をカットしているところ

■足のカタチの悩みにも、きめ細かく対応してくれるのが嬉しい!

オーダーしていた靴を試すちはるさん

私は右足の中指が長くて、靴の中で浮いてしまうのが悩みなんですが、そういうパーソナルな部分にもきめ細かく対応してもらえるのはオーダーならでは。

実はちょっとグレーもいいかなと迷ったのですが、ベーシックなものこそきちんとしたものを持ちたい、と最終的に黒に落ち着きました。

洗練されたデザインと歩きやすさを両立させたハイヒール

キメの細かいベビーカーフ(子牛の革)の質感もいいし、シルエットが本当にキレイ。

いろいろな場面で活躍しそうな予感がします。

■手間のかかる女性用オーダー靴をつくる職人は、ほとんどいなくなっている!?

「手間のかかる女性用オーダー靴をつくる職人はほとんどいなくなっています。受け継いだ技術を大切にしていければ」と星野さん。

靴の技術は浅草の職人から学んだそうです。また、革はイタリアで調達することが多いとか。

今回、初めて星野さんのアトリエにお邪魔しましたが、10年近く空いていた工場をリノベした建物だそうで、すごくカッコいいのです。

男っぽい空間とハイヒール、意外に合ってるなって思いました。

【星野俊二さん】

HOSHINO BESPOKE SHOES Atelier 代表。日本では数少ない女性用の靴を手掛ける靴作家。

「走れるハイヒール」をコンセプトとし、履きやすさを犠牲にせず、最高の美しさを保つ靴作りを行う。足の痛みに悩む女性からも支持されている。

価格は3万6500 円(税別)〜、納期は1か月程度が目安。台東区東上野にアトリエがある。

【ちはるさん プロフィール】

テレビ、映画、舞台などでタレント、女優として活躍するだけでなく雑誌・Web連載、著書など多彩なジャンルで活躍中。

オーナーである目黒のカフェ「CHUM APARTMENT」をはじめ、インテリアや雑貨などのセンスは長年多くの人の支持を集めている。

月刊誌『ESSE』(扶桑社刊)にて音楽に関するエッセイ「ちはるのハナウタ」も好評連載中!

※ 「ハンドメイド作家を訪ねる」は「ちはるのて」としてリライフプラスで連載中です!

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撮影/水谷綾子