小倉ひまわり(左)と西畑萌香(右)と合格を喜び合う勝みなみ

写真拡大

 「女子ゴルフ・LPGA最終プロテスト・最終日」(28日、小杉CC=パー72)

 今春、高校を卒業した“黄金世代”の筆頭格・勝みなみ(19)が4バーディー、4ボギーの72で回り、通算5アンダーの9位で無事合格。今季限りで引退する宮里藍(31)=サントリー=の後継者として女子ゴルフ界のスターとなることを誓った。通算2アンダーまでの22人が合格を決めた。同世代からは新垣比菜(18)、小祝さくら(19)ら11人が突破。通算11アンダーの松田鈴英(19)がトップとなり、次週の北海道meijiカップから今季のツアー14試合の出場権を獲得した。

 思わず勝の目から涙があふれた。が、プロの名を手にした喜びではない。涙は6月、引退表明した直後のサントリーレディースで宮里藍がホールアウトした時の姿を思い出してのものだった。

 勝ちたい、世界ランクも上げたい。しかし勝が目指す「世界一」は、強さより「世界一愛されること。それが自分の中の一番で、(宮里)藍さんのようなプレーヤー」なのだ。

 2014年に女子ツアー、KKT杯バンテリンレディースで高校1年生ながら史上最年少優勝。そこでプロ転向もできたが、もっと“経験”を積むことに重きを置いた。

 例えばこの4日間。前日は1メートルのパットに苦しみ、この日は「ボールが見えなくなるような」イップス気味のストロークに悪化。「だったら」と、短いパットは「目を閉じて打ちました」となりふり構わぬ開き直りで、前後半イーブンパーでしのぎきった。

 この苦しさも「あの時プロになるより経験できてよかった。精神的に強くなった」と勝。サントリーでの宮里を見て「次、私がやんないといけない」と、世代を飛び越えて愛されるプレーヤーに名乗りを上げた。

 黄金世代のリーダーと見られることには「思いません」とケロリ。次戦は未定だが、「勝みなみプロ」が女子ゴルフ界を一層華やかにする。