[ 28日 ロイター] - <為替> ドルが幅広い通貨に対して下落。米経済指標が力強さを欠いたほか、政治の不透明性により、ドルは売られやすい地合いが続いている。

第2・四半期の米国内総生産(GDP)の速報値は年率換算で前期比2.6%増と、予想に一致。第1・四半期の数字は当初発表の1.4%増から1.2%増へ下方改定された。市場では米雇用コスト指数が予想ほど伸びなかった点をドル売りの材料として指摘する声も上がった

<ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。タバコ銘柄が売られたほか、決算が嫌気された金融大手バークレイズ<BARC.L>や通信大手BTグループ<BT.L>も値を下げた。

FT100種は週間ベースでも落ち込み、6月以来のマイナスとなった。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)<BATS.L>は6.8%安。一時は13.7%下落する局面もあった。米食品医薬品局(FDA)がたばこに含まれるニコチンの量を中毒性のない水準に引き下げることを目指すと表明したことが材料視された。同業のインペリアル・ブランズ<IMB.L>も3.8%下落した。

BTグループは1.8%値を下げた。イタリア部門での不適切な会計を巡る支払金が響き第1・四半期利益が減った。政府による規制も投資家の懸念材料となっている。

<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。ハイテク、金融銘柄などが売られた。決算を材料に銀行株も値を下げた。

米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムが前日に決算を発表し、利益が市場予想を下回ったことなどを背景にこの日はSTOXX欧州600種テクノロジー株指数<.SX8P>が1.26%低下した。

銀行株では、上半期決算で損失を出した英金融大手バークレイズ<BARC.L>が1.7%下落した。同じく決算が嫌気されたスイスの金融大手UBS<UBSG.S>も下落。バーダー・ヘルビアはUBSの決算が比較的軟調だったとし、「ウエルスマネジメントの粗利益を巡る懸念が再燃するだろう」と述べた。投資判断は「買い」を維持した。

一方、ドイツのスポーツ用品大手アディダス<ADSGn.DE>は8.8%上昇し、過去最高値をつけた。利幅が改善したことで第2・四半期の営業利益が18%増え、通期の業績見通しを引き上げた。

<ユーロ圏債券> 利回りが2016年1月以来の高水準に迫った。独インフレ率が予想以上に加速し、欧州中央銀行(ECB)が年内に金融緩和策の縮小に向けて動くとの観測が高まった。

7月の独消費者物価指数(CPI)は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比1.5%上昇。伸びは6月と変わらずだったが、市場予想の1.4%を上回った。

ダイワ・キャピタル・マーケッツの経済分析部門責任者、クリス・シクルナ氏は「スペインのインフレ率も上振れし、仏国内総生産(GDP)も好調だった。これらを総合すると、ECBが出口に近づいているとの見方を後押しする」と話す。

独10年債利回りは一時5ベーシスポイント(bp)上昇の0.587%と、約19カ月ぶりの高水準に迫った。他のユーロ圏諸国の10年債利回りも総じて2─4bp上がった。