27日、韓国では自動車の普及や変化する消費パターンなどによりドライブスルー型の店舗が急速に増えている一方、客の度を超えたマナー違反に悩む店員も増えている。写真は韓国。

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2017年7月27日、韓国・毎日経済によると、韓国では自動車の普及や変化する消費パターンなどによりドライブスルー型の店舗が急速に増えている。ドライブスルーは車から降りずに注文、会計、商品の受け取りができる便利なサービスだが、客の度を超えたマナー違反に悩む店員も増えている。

今年5月基準でスターバックスコーヒーコリアは韓国内の約100店舗、マクドナルドは約240店舗でドライブスルーのサービスを行っている。マクドナルドでは全体(約440店舗)の半数を超えるほどドライブスルーが一般的になっている。

そんな中、ドライブスルーの売り場では最近、「ごみお断り」の貼り紙が目立つようになった。夏休みシーズンを迎え、車内で出たごみや使用済みのおむつを捨ててほしいと要求する客が増えたことに店員がストレスを感じ、仕事に支障が出るほど問題が深刻化しているためだ。

ソウル江南にあるファストフードのドライブスルー売り場の店員は、「ある客は私がごみの受け取りを断ると、ドライブスルーの通路に汚物を投げ捨てていった。ドライブスルーの通路にカビの生えた飲料水が積まれていて驚いたこともある」と明らかにした。

また、ドライブスルー売り場の店員は一般の売り場と違って客と1対1で対応することが多く、周囲の目につきにくいことから暴言などの被害にも遭いやすい。クラクションを執拗に鳴らしたり、たばこを吸いながら注文する客までいるという。

外国ではあまり見られないドライブスルー客のマナー違反について、一部では「ガソリンスタンドなどで行われている韓国特有のサービス文化が影響している」と指摘する声も出ている。乗車したままサービスを受けられるガソリンスタンドでは職員が自発的に車内のごみを回収する場合があり、消費者らがドライブスルーを同じように考えているとの指摘だ。また、毎日経済は「車に乗ると他人への配慮を忘れ、普段より気が大きくなる運転文化も影響している」と主張している。韓国・中央大学のイ・ミナ教授は「最近になってサービスが多様化している一方、サービスを受ける市民らの素養はまだ『客は王様』という過去の固定観念から発展できていない」と述べた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「実際にあった話なの?全く理解できない」「食品を扱う人におむつを渡すなんて信じられない」「教養のない人ほど威張りたがる」「韓国の議員が国民を犬や豚と呼ぶ理由が分かった」など驚きや批判の声が上がっている。

また、「韓国の国民性がどんどん後退している」「先進国の米国や日本ではあり得ないこと。韓国は見習うべきだ」「韓国が先進国の仲間に入れない理由は経済の成長に精神の成長が追いついていないから」などと嘆く声も。

一方で「幼い子どもを持つ母としてはおむつくらい捨ててほしい。その程度の要求すら聞けないのはサービス業として失格」「客は王様という考えはサービス業の基本では?」「最近のコーヒーは値段が高過ぎる。ごみを捨てるくらい当然」と主張する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)