提供:週刊実話

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 お暑い中、お仕事お疲れ様です。
 今週ご紹介する作品は、ちょっと意外に思うかもしれません。“これって、子ども向けでは?”という声もあると思いますが、今回第3弾となる“怪盗グルー”シリーズは、まさしく大人向け! もちろん家族でも楽しめますが、私は今までのグルー作品の中で一番燃えちゃったのです。上映時間は短いので、笑って、ノッて、すっきりして、仕事を頑張ろうという気にさせてくれます。
 特に「あなた! 絶対に見に行ってください!」と言いたくなるのは、80年代の音楽を愛する人たち。その見所はいっぱいなんです。

 グルーは結婚して落ち着こうと思ってるのに、実は双子だったことが判明。自分とはまるで違う人生を送ってきた双子のドルーは大金持ち。グルーの母親が双子の存在を認めるところもなかなか笑えます。グルーと違い、悔しいことにブロンドの髪がフワッとなびくドルーとの絡みや、奥さんになったルーシーがいい人に変わろうとするところなど、細かい“笑いネタ”が満載です。
 その中でも、大声を出して笑えたのは、悪役バルタザール。吹替え版では、松山ケンイチさんが声を担当してますが、さすがカメレオン俳優といわれるだけあって、まったく彼の声とは思えない。ご本人にインタビューしたとき、「本当に松山さんの声?」と確認したほど。方言を使ったり、松山ケンイチさんの茶目っ気っぷり満載ですが、声優もきっと羨ましがるほどの変身ぶりなのです!
 このバルタザールは80年代に人気を博したキャラだけど、今は忘れられています。ただ、本人は過去の栄光に生きていて、感覚は80年代のまま。だから懐かしのディスコソングがふんだんに流れるんです。ベルリンの『テイク・マイ・ブレス・アウェイ』から、マイケル・ジャクソンの『バッド』、目覚まし時計音はネーナの『ロックバルーンは99』。ダンスバトルでは映画『スーザンを探して』の『イントゥ・ザ・グルーブ』で、もちろん歌ってるのはマドンナと、最高の曲ばかり。
 グルーの声は前作と変わらず笑福亭鶴瓶さん、双子のドルーは生瀬勝久さん。グルーと結婚したルーシーも前作に引き続き中島美嘉さんと声優陣も豪華。もちろん、ミニオンズは今回も大活躍で相変わらずの可愛らしい感じです。

 80年代の曲を愛するお父さんとミニオンズを愛するお子さん、分かりやすいストーリーと楽しい音楽、誰でもきっと満足できます。
 今年のハロウィンの仮装は、ミニオンズで決まりかなぁ〜。

画像提供元:(C)UNIVERSAL STUDIOS.

■『怪盗グルーのミニオン大脱走』
監督/ピエール・コフィン、カイル・バルダ
日本語吹き替え/笑福亭鶴瓶、松山ケンイチ、中島美嘉、芦田愛菜、須藤祐実、矢島晶子、生瀬勝久他
配給/東宝東和

 7月21日(金)公開。
 犯罪を繰り返す悪党バルタザール・ブラットを逃したことで、グルーは妻のルーシーともども反悪党同盟を追い出されてしまった。すっかり意気消沈しているところに見知らぬ男が訪ねてきて、グルーに双子の兄・ドルーがいることを告げられる。驚いたグルーは、さっそく会いに屋敷へ向かうが、初めて対面したドルーは、金色の髪をなびかせる社交的なお金持ちで、グルーとは真逆の人間だった。一方、悪の道から身を引き、すっかり安定志向になったミニオンたちは、新たなボスを探そうとするが…。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。