『LIVEDAM精密採点DX徹底攻略!!ボイストレーナーとカラオケチャンピオンが教える カラオケ上達最強テクニック これであなたも10点UP!!』(コスミック出版)

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「歌ベタ」を個性にしている中居正広の歌唱力は、プロから見てどうなのか? 物事のウマい、ヘタを研究する「ヘタの研究」。前回に引き続き「歌がウマい、ヘタとはどういうことか」を、ボイストレーナー、ソプラノ歌手であり『LIVEDAM精密採点DX徹底攻略!!ボイストレーナーとカラオケチャンピオンが教える カラオケ上達最強テクニック これであなたも10点UP!!』(コスミック出版)著者・菅原久美子氏に話を伺った。カラオケのキーを半音上げたり下げたりでパニックになる人への攻略法も聞いている。読めばすぐにカラオケに行きたくなるはずだ。


■中居正広は歌がヘタなのか?

――歌がヘタな有名人となると、中居正広さんが本人も周囲もそれをネタにしている節はありますよね。『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』のCMでは、調子が外れた歌を生き生きと披露していました。

菅原久美子氏(以下菅原) 中居さんは歌がヘタと言われていますが、私はウマいと思います。というのも、まず中居さんは2015年に喉の腫瘍摘出の手術をされていますよね。長らく違和感はあったと思うんです。

 生放送で中居さんが歌うのを聞きましたが、お上手でした。歌がヘタだと言われているのは、喉の違和感がある中で歌おうとしたのを、「歌がヘタ」というブランディングと合わせて行われたのかなという印象です。音楽の仕事をしている別の知人も「ウマい」と言っていました。体の不調を「歌がヘタ」というブランディングに変え、“アイドル”という仕事につなげられたことは素晴らしいと思います。

――中居さんのような「ヘタも愛嬌にする」タイプと違い、カラオケでそれまで盛り上がっていた場を一気に静かにさせる凄腕のヘタもたまに見かけますが、こういった「つまらなさ」は何によってもたらされるのでしょうか?

菅原 ヘタでも、場を沸かす人はいますよね。ですので、歌のウマいヘタでなく、本人が楽しく歌っているかだと思います。「嫌だな」と思いながら歌えば声も消極的になり、音も外れ、遅れがちになり、ますますヘタになる。そして聞いている人も「かわいそう」と思ってしまうんですね。

――自分が歌っていて、聞いている人に「かわいそう」と思われたらつらいですね。

菅原 ジャイアンみたいに自信満々に歌えば、楽しいと思う人はいると思うんですね。「順番が来たから、仕方なくいやいや歌う」という消極性では周囲の空気も冷えてしまいます。
――仕方なく歌うくらいなら歌わなかったり、そもそもカラオケに行かない勇気も大切ですね。


■カラオケで高得点を出しやすいとっておきの3曲

――採点において、どういった曲が得点を出しやすいのでしょうか?

菅原 バラードが出しやすいです。速い曲は言葉が多く、やらなければいけないこと、こなさないといけないことも増えます。遅い曲だと、歌いながら次の音程を考えることもできますし。

――ちょっと意外ですね。バラードだと「しっかり歌わないといけない」から難易度が高いのかと思っていました。

菅原 そう思ってしまいがちですが、バラードのほうがやることは少ないので、得点を出しやすいんですよ。おすすめは、男性ボーカルならスキマスイッチの「奏(かなで)」。女性ボーカルなら一青窈さんの「ハナミズキ」も鉄板ですが、中島みゆきさんの「糸」もいいですね。いま挙げた3曲は、カラオケの年間ランキングで上位に入る曲でもあります。

――年間ランキング上位ということは、これらの歌だと高得点が取れる! と気づいている人が多いんでしょうかね。

菅原 それもあると思いますが、どんな年代の方が目の前にいても受け入れられやすい楽曲自体の魅力もあると思いますね。

――確かに、自分以外は同席者のだれも知らないような、攻めたオタクソングは会社の飲み会だと歌いにくいですね。


■カラオケのキーの上げ下げを途中でやってはいけない!!!

――カラオケでキーの上げ下げをするとパニックになってしまい、あわてふためいたあと結局原キーで歌うという恥ずかしいことをよくやってしまうのですが、どうすればいいでしょうか?

菅原 まず、歌っている途中でキーの上げ下げをしないことですね。この曲ならどのくらいキーを上げる(下げる)を事前に決めておき、それをセットした上で歌うことですね。途中で上げ下げするとパニックになってしまうので。

 男性が女性ボーカル、女性が男性ボーカルの歌を歌いたいときもキーの問題になるので、こちらも事前練習がとても大切です。どのキーなら歌えるか試してみて、覚えておきましょう。

――事前準備が大切なんですね。

菅原 はい。ボイストレーニングの生徒さんの中にはカラオケのためのノートを作られている方もいますよ。「曲名」、「曲を配信している会社やブランド名(LIVEDAMなど)」、「曲の番号」、そして、「そこにキーを何個上げる(下げる)」をメモします。スマホなどのメモ帳機能を活用してもいいと思いますよ。

――「カラオケの楽曲提供会社やブランド名」までを控えておくというのは、なんのためでしょうか?

菅原 今ですと、カラオケはたいていデンモクで、一つの曲で検索すると、多くのバージョンがずらりと出てきます。ただ、曲の番号は変わらないので、番号を控えておけばデンモクから出る一覧から探す必要もありません。

――確かにデンモクはハモリ、本人出演映像、ライブ版、振りつきなど、同じ曲でもさまざまな種類があります。どれにしようと考えるのは楽しいですが、得点を狙う場合は決まった番号の、このバージョン、と決め打ったほうがいいのでしょうね。

菅原 はい。そしてただ歌うのではなく、歌声をICレコーダ―やスマホで録音して確認することがとても大切ですね。

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 カラオケは事前の準備で決まる――。キーの練習はカラオケボックスにいかないと無理だが、家で自主トレーニングできればさらにいいはずだ。しかし、集合住宅住まいなど、ノリノリで家で歌えない人に向け、次回の後編では菅原氏から自宅でできる「歌わない」カラオケ練習法について伺う。
(文=石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])