てきぱきと家事を終わらせて出かけたいのに、いつまでも終わらない!そんな悩みは、部屋のインテリアや収納を見直すことで改善できるかもしれません。知的家事プロデューサーの本間朝子さんによると「家事がはかどる部屋づくりは、見た目より使いにくい場所の改善が目的です」とのこと。

15分でできる家事がラクになる部屋づくりの基本

「時間をかけてすみずみまで完璧にしようと思うと面倒ですが、よく使うものを取り出しやすくするだけなら、時間も手間も最小限ですみます。タイマーを15分間セットして、その時間だけ整理するのがおすすめ。たとえば、ごくわずかな時間、キッチンの引き出しを整え、道具を使いやすく並べるだけで、次回から材料を切ったり、量ったりする作業がスムーズになり、それが時短料理につながるのです」

たった15分、ほんの少し整えるだけで使いやすさは一生続くそう。

「環境を見直して、一度部屋を整えれば、そのときから家事はずっとラクで時短に。反対に、整えずに、使いにくいまま放置した場合、家事の手間はどんどん積み重なって、悪循環に陥るものです」

できるところから手をつけていけば、やがて家全体が、家事がはかどる部屋に変わっていきます。●2割のものだけ取り出しやすくすればいい


整理収納のプロのように、すみずみまで整理する必要はありません。本間さんは、「2:8の法則」と呼んでいますが、家じゅうで本当によく使うものは2割だけ。それほど使わない残りの8割はざっくり収納でOK。2割のものだけ使いやすく整えれば、家事の大部分はスムーズに回ります。●ものの位置を少しずらすだけでも大きな変化に


壁と家具の隙間を3cmから10cmに広げるだけで、道具がスッと入って劇的に掃除がしやすくなることも。家の狭い、広いに関係なく、ものの配置をほんの少し工夫するだけで、家事効率は格段にアップしていきます。大きいものも小さいものも、自分の作業工程に合った配置が基本です。●まずは見た目よりも使いやすさを優先して


最初から、雑誌に出てくるような美しい収納やインテリアを目指す必要はありません。見た目だけマネしても、自分にとっての使いやすさを考えないと、家事の効率は上がらないのです。動線や使用頻度などを優先して配置すれば、常にきれいな状態をキープでき、自然と見た目も整います。引き出しなど手をつけやすい場所から片づけ始める

「私自身も、最初はキッチンの引き出し1段から部屋づくりをスタートしました」と本間さん。手をつけやすい場所から挑戦するのがコツです。

●使いにくい原因を探す


毎日使いながら、ちょっとした不便を感じる原因を探します。ものがいくつも重なっていて、上にあるものをどけないと必要なものが出てこない、使う場所や用途が違うものがごちゃ混ぜになっていて本当に必要なものが探しにくいなどといったことはありませんか?●いらないものを間引いていく


使いにくい原因のひとつは、たいていの場合、不要なものの入れすぎ。なくても困らないものは処分するか、別の場所へ移動しましょう。そこに入れるのがベストなものばかりだったとしたら、使う頻度で間引くものを決めていきます。●使いやすい配置に整える


残したよく使うもののなかでも優先順位を決め、使用頻度の高いものは手前に、それほどではないものは奥に置くなど、使いやすい配置を決めます。ものは重ねずに置き、引き出しをあけたらほかのものをよけたりしなくても、さっと取れるようにしておきましょう。●教えてくれた人
【本間朝子さん】
知的家事プロデューサー。住まいは2LDKのマンション。自身の経験から、時間とムダな労力を省く「知的家事」を考案。著書に『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社刊)ほか

<撮影/山川修一 イラスト/小泉直子 取材・文/ESSE編集部>