左から松浦薫代表取締役 兼 専務執行役員 経理財務本部長、岩田功代表取締役社長 兼 社長執行役員 経営統轄本部長、齊藤晋取締役 兼 専務執行役員 事業本部長

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 三陽商会が7月28日、2017年12月期第2四半期決算を発表した。売上高は318億9,100万円(前年同期比6.6%減)、営業損失は16億2,600万円(前年同期は58億1,200万円の損失)、経常損失は17億900万円(前年同期は57億6,300万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億1,100万円(前年同期は54億8,800万円の損失)と、赤字幅を大幅に縮小。「本格的に改善が進むのは下期以降。手綱をゆるめることなく構造改革と成長戦略の施策についてスピードを持って進めていく」(岩田功代表取締役社長兼社長執行役員経営統轄本部長)。

 三陽商会は今年2月に新経営計画「SIP 2017」を発表し、これまでの総合アパレルメーカーからアパレル事業をコアにライフスタイル全般に関わるサービスを提供する「総合ファッションカンパニー」への構造転換を宣言。2016年度の売上高676億円、営業損失84億円から、2018年度に黒字化を目指し、中期的には売上高800億円、営業利益率5%、ROE5%を目標に掲げている。
 2017年上期に実施した主な構造改革は不採算ブランドの中止と不採算売場の撤退、在庫の適正化など。「ポール・スチュアート スポーツ」「バンベール」「バンベール(Lサイズ)」「アレグリ」「フランコ・プリンツィバァリー」の4ブランド5ラインの中止による120売場と、既存ブランドの不採算42売場の合計162売場を閉じた。17年下期はさらに2ブランド「コトゥー」「イルファーロ」の撤退を予定している。在庫コントロールでは、仕入の適正化や期中売り切りを促進し、昨年12月末に年間160億円あった在庫を今年6月末には123億円まで削減した。2019年末までに90億円まで在庫の削減を目指す。
 成長戦略としては、アパレルから非アパレルへ事業領域の拡大、そして百貨店から直営や海外への展開チャネルの拡大を図っている。直営店強化、コーポレートブランド事業の強化、EC売上の拡大に着手しており、「マッキントッシュ フィロソフィー」では都市型商業施設向けの新業態「MP STORE(仮称)」をディベロッパー向けにアプローチ開始。5月にはサンヨーコートの新ブランドやデザイナー森下公則とのコラボレーションを発表した。また、ライフスタイル型ストア事業の強化やM&Aについても視野入れている。
 通期業績予想は、売上高630億円から625億円に下方修正。営業損失は30億円から25億円に、経常損失は28億円から25億円に、純損失は14億円から13億円に上方修正した。