今年6月、ドナルド・トランプ米大統領の長女でトランプが最も信頼する大統領補佐官の1人であるイバンカ・トランプ(35)は、LGBT(同性愛者などの性的少数者)を支持するメッセージをツイッターに投稿した。LGBTの権利向上を訴えるプライド月間に寄せたものだ。

3月に実業家からホワイトハウス職員に転身したイバンカは、「私たちの社会や経済に多大な貢献をしてきた」LGBTの友人やアメリカ人同胞を「誇りに思う」とツイッターに書き込んだ。さらに「joyful #Pride 2017」というハッシュタグを付け、プライド月間の6月は「LGBTQ*コミュニティーを祝福し敬う」ための時間だと宣言した。

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LGBTQの友人やアメリカ人同胞を誇りに思う。彼らは私たちの社会や経済に多大な貢献をしてきた。


だが今週の水曜、イバンカはLGBTに対する誇りを自ら傷つけた。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々の米軍入隊を禁止するとトランプが発表しても、だんまりを決め込んだのだ。

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トランプは一連のツイッターで、「米政府は米軍のいかなる役務でもトランスジェンダーを入隊させない」と表明。米政府が「トランスジェンダーの入隊に伴う莫大な医療費(性転換手術のことなどを言っているとみられる)や混乱の負担を賄えない」ことを理由に挙げた。発表直後、米議会やLGBTの支援者をはじめ、全米から一斉に非難の声があがった。

イバンカに逆風

トランプが禁止を発表して間もなく、イバンカに逆風が吹き始めた。ホワイトハウスの決定に何ら影響を及ぼせないイバンカの無能ぶりを、多くの人が疑問視したのだ。

イバンカ・トランプほど影響力のない女性はいない。父親のおかげで分不相応な仕事に就いたのはいいけど、影響力はゼロ


イバンカはLGBTの権利の擁護者を自任するだけでなく、昨年の米大統領選挙中は男女平等や温暖化対策への取り組みを強く支持し、過激な父トランプの説得役になることを期待されていた。だがいざ政権入りしてみると、温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」からの脱退を止められなかった。女性の権利を擁護し人工妊娠中絶や避妊薬の処方などを行う非営利団体「プランド・ペアレントフッド(家族計画連盟)」への連邦補助金の1年停止案も止められなかった。

*LGBTQ=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョニング(性的志向が定まっていない人)

ジャニス・ウィリアムズ