早稲田実業の清宮幸太郎

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早稲田実業の清宮幸太郎(3年)が歴代トップタイとされる高校通算107号本塁打を放ち、改めて「超高校級スラッガー」ぶりを見せつけた。

清宮は卒業後の進路についても、プロ野球界入りと早稲田大学進学をめぐって「どちらを選ぶのか」と注目されている。だが、「どちらも選ぶ」という二刀流の選択肢があるかもしれない。

「プロ来るべき」「進学してほしい」

早実は2017年7月28日に行われた全国高校野球選手権の西東京大会準決勝・八王子学園八王子戦に4対1で勝利し、決勝進出を決めた。清宮は7回の第4打席でソロ本塁打を放ち、通算107号を達成した。

今大会好調を維持しており、実績は十分。プロ球界からも熱い視線が注がれているのは間違いないが、系列の早稲田大学への進学も盛んに取り沙汰されている。ツイッター上でも清宮の進路は注目の的だ。

「清宮は絶対に大学行かないでプロ来るべきだと思う」
「清宮107号打ったのか。これでプロ行く気になってくれ」
「清宮は進学してほしい」
「プロに行って欲しいけど。 大学進学かな?」

「女性自身」2017年7月25日発売号(8月8日号)では早大関係者の話をもとに、早実の清宮は卒業後の早大進学が「『既定路線』になっている」とした。現在ラグビーのヤマハ発動機ジュビロで監督を務める父・清宮克幸さんも早大出身で、ラグビー蹴球部主将として全国制覇に導いた「早稲田スポーツの功労者」。そのため「(清宮が早大に進学しなかったら)お父さんのメンツも立たない」との関係者の声も書かれている。

5月24日「zakzak」(夕刊フジ電子版)によると、早実の16年度卒業生は387人中377人が早大に推薦入学しているといい、早実生が早大へ進むのはまさに「既定路線」に近いともいえる。

そんな清宮だが、「プロ野球選手として活躍しながら早大生にもなれる」道があると上記女性自身は示した。「早稲田大学人間科学部eスクール」という通信課程の選択だ。早大公式サイトによると講義、質問、レポート提出、小テストなどほとんどの課程をインターネットで行う。フィギュアスケート選手として活躍する羽生結弦もここで学んでいることは、読売新聞が運営する早大情報サイト「WASEDA ONLINE」14年4月24日付でも記述がある。

プロ入り年に大学も受かった菊池雄星

「プロ野球選手」でありながら「大学生」になるなど可能なのかという疑問はあるが、これまでに類似の選択をした選手がいる。

たとえば、西武の菊池雄星(26)はプロ入りが決まっていた高校3年の2010年2月、東北福祉大学の通信課程に合格した。同年1月20日の日刊スポーツによると、出身校である花巻東高校野球部の恩師の影響もあり「将来的に教員をやってみたい」との夢を持っているといい、セカンドキャリアを見据えているようだ。プロ入り後の同年7月28日、ニュースサイト「高校野球ドットコム」に掲載された菊池のインタビュー記事でも肩書きに「埼玉西武ライオンズ」とともに「東北福祉大学総合福祉学部通信教育部」の記述がある。

別の事例では、米ニューヨーク・メッツでも活躍した小宮山悟(51)が、ロッテ在籍時代の06年、現役プロ野球選手でありながら早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学。早大公式サイトで12年6月に掲載されたインタビュー記事によると、専攻は「投球フォームに関するバイオメカニクス」だった。小宮山は2浪で早大に入学して学位を取得した経緯もあり、記事では「卒業して何十年もたつと、必ず早稲田のすごさを実感する」「早稲田大学を出ているということは、社会において一定の評価になります」と、プロ野球選手引退後の人生にも一定の影響を与えているようだ。