スコットランドの学生グループが現代アート(モダンアート)の展示場へ行き、展示物が置かれていない部屋にパイナップルを1つ置いてみる実験をしました。

目的は「展示物としてみなされるのか知りたかった」というもの。

さて、彼らが4日後にギャラリーに戻ってくると、展示物として扱われているどころか、厳重なガラスケースに覆われていました。

 

a group of students went to a modern arts gallery and left a pineapple.

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本当にごく普通のパイナップル!

立派なガラスケースに飾られていると、妙に説得力を感じます。作品のメッセージは何だろうと考えてしまうかも。

学生たちはインタビューに対し、
「パイナップルはスーパーで1ポンド(約145円)で購入したもので、他の展示品らと並べたら、どんな風に見られるのか確認したかった」
「4日して戻ってみると、立派なガラスケースに入っていた、今年の出来事で最も面白いことだった」と答えています。

ちなみに展示品を管理したナタリ・カーさんは、
「パイナップルアレルギーがあるのでガラスケースを用意したのは自分ではない」
「ケースは重く、運搬には2〜3人必要なので、誰が担当したのかちょっとしたミステリーね」と話しています。

このいたずら精神を尊重して、展示はしばらくこのままにしておくとのことです。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●美術館の従業員にもユーモアのセンスがあったんだな。

↑絶対にそうだよ。ガラスケースを設置したのが誰であろうと、リアルアートをつぶしたくなかったんだよ。

●自然は偉大なアーティストってことさ。

↑現代のパイナップルは、ほとんどが遺伝子操作による成果物だけどね。つまり人間がアーティストってことさ。

●そこはギャラリーですらない。大学で行われていた小さな展示会で、そこにパイナップルを一緒に置いただけなんだ。

●たった今、うちの冷蔵庫の中に現代アートが入っていることを知った。

(投稿者)展示場に置いてくるんだ。

↑「我パイナップルを食べる、故に我アートなり」

●何が興味深いって、この実験によりパイナップルがアートとしての資格を得たことだ。

↑そうだよ。自分もそう思った。本質的にはパフォーマンス・アートの所業だが。

●スコットランドってことはだよ、この果物を見たことがなく、貴重なので大切に守らなければいけないと思ったんだよ。
ソース:自分はスコットランド人

●興味深いことにパイナップルは昔はとても貴重なものだった。植民地時代は8000ドル(約100万円)ほどしていたので、誰かが買ってパーティを開いて展示し、それをまた人に貸すということをしていた。
(参照:パイナップルはかつて高級品であり、他人から借りてパーティで自慢するほどのステータス・シンボルだった)


近代芸術の定義も一筋縄ではいかないところがありますが、学生たちが実験したくなった気持ちはわかる気がします。

去年はアメリカ・サンフランシスコの博物館で、ジョークで置かれたメガネが展示品と間違われたことがありました。
(参照:10代の若者が美術館の床にメガネを置く→人だかりができて「興味深いアートだ」「形而上学的な意味があるのでは…」語り始める)

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