蓮舫代表辞任で揺れる民進党。自民党に対し、"リベラル"というイメージ持って語られる前身の民主党は、自民党を目指し、色々な政治的な考えを持つ政治家が集まってできた政党だ。労働組合出身でいわゆる左といわれる人たちもいれば、憲法改正にも前向きないわゆる右といわれる人たちもいる。

 憲法改正や安全保障への考え方を見てみれば、よく言えば幅が広く、悪く言えばバラバラだ。そんな中、2015年から本格的に始まったのが共産党との野党共闘だ。野党第1党と第2党で手を組もうとしたが、慎重な姿勢を示す議員もおり、今もなお、そのゴタゴタが続いている。その統一感のなさが党再生の足かせになっているのかもしれない。

 AbemaTV『AbemaPrime』では、現役民進党議員に、こうした課題について話を聞いた。

 民主党政権下の2010年7月の選挙で初当選した、初当選した元総務官僚で民進党の小西洋之・参議院議員は「元官僚として言えば、結論を実行するためには実務の力がいる。役所を動かしたり、世の中を説得したり。その実務の力がなかったので、民主党政権時代は失敗した。昨年3月に党名を変えた理由は、民主党の過去の失敗のイメージを変えることができるんじゃないかというものだった。私は民主党という名前を残したかった。党名変更までしたのに、結局、支持率は相変わらずで、代表が辞めるまで至った。残念な1年だった」と振り返る。

 

 その上で小西氏は「安保政策の場合、自民党には明快な方針があった。それに対して民進党は中でガチンコで議論をして、専守防衛だけで国民と国益を守れるという議論をまとめなければいけなかったが、そういうところが不十分だったと思う。逆に、ある意味で自民党はこだわりのない政党。政治家として絶対譲ってはいけないラインが一人ひとりあるはずだ。その時の党首がこうだといえばまとまる」と話した。

 昨年7月の選挙で初当選した民進党の杉尾秀哉・参議院議員は「労働組合=左と言われるが、労働組合の中にも色々な人がいる。自民党だって様々な考え方の人がいる。内政、社会保障政策ついてはリベラルだが、外交防衛についてはタカ派だという人もいる。一人の人間の中でも、分野によってさまざまな考え方がある。それをまとめていくのが政党だが、民進党にはそのための技術がなかった」と説明、「そこに蓮舫代表が辞任会見で言っていた"統率力"も関わってくる」とした。

■都民ファーストとの連携の可能性は?

 一体、蓮舫代表の後任は誰になるのだろうか。すでに報道では、様々な人物の名前が取りざたされているが、これまでと変わり映えがしないのではないか、本当に民進党が変われるのかとの指摘もある。

 小西議員は「今、人気ではなく本当に実力のある政治家で代表選を闘っていかなければならない」と指摘。「例えばアメリカでは民主党がだめだった時に40代のオバマを選んだ。イギリス労働党はブレア、民主党はキャメロンを選んだ。政党がだめになったときには実力ある中堅・若手を党首に立ててみんなを支える、それが政治だ。民進党は残念ながら4年の間それができていなかった、それを今度やるしかない」とし、「本当に私から見て、このひとに代表任せるべきだという人が現れなければ私自身も立候補します」と明言。

 さらに「今、直面している状況で本質を理解し、必要な政策、安倍政権の過ちは何かを国民に訴え、どういう戦略で組織を動かし、マスコミと切った張ったができる人。そういう人は何人もいない」「安倍政権を追い詰められる人間が党首にならなければいけない。私が党首になったら1カ月で自民党・安倍政権を本気で倒しますよ。そのくらいの決意と覚悟のある人間が立候補してほしいし、それを真剣勝負で選ぶ」と述べた。

 杉尾議員も「国民のために命をかけられるかどうか。その覚悟が見せられる人、その覚悟を持っている人を我々は見抜いて、選ばないといけない。次の解散総選挙は意外と早いかもしれない」と述べた。さらに「野党再編にいく可能性もある。これからは何が起きても不思議ではない」と述べ、あらゆる可能性を排除しないとした。

 そこで気になるのは、都議会選で躍進、国政への進出も噂される都民ファーストの会との連携の可能性だ。

 小西議員は「"国民ファースト"と組むことはない。勢いがあったとしても、民進党には"共生社会"を作るという使命がある。国民ファーストが党の綱領を変えるなら一緒にやれるが、私が調べた限りでは、そういう政党ではない」とし、連携には否定的な考えを示した。また、杉尾議員は「アベノミクスが行き詰まっている。それに変わるものを提示しようとしている。自民党が民進党をパクってきた部分もある。今、国民の生活を保障しましょう、という考え方を打ち出そうとしている。ちゃんとまとまったら皆さんにお知らせする」と述べた。

 バラバラと言われてきた民進党は、有権者に対して今度こそ結束を示せるのだろうか。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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