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2016年の年間ベストセラー第1位、本屋大賞第2位に選ばれ、日本中を涙させた青春小説『君の膵臓をたべたい』(住野よる/双葉社)。“キミスイ”の愛称で語られ、未だ読者を拡大し続けている本作品が、待望の映画化。7月28日より、全国公開が公開します。今日は主演のお2人、山内桜良役の浜辺美波さんと、物語を進める【僕】役の北村匠海さんに、お話をお伺いしました!

──お2人はお仕事のオファーが来る前から、この「君の膵臓をたべたい」という小説をご存じでしたか?
北村匠海さん(以下・北村) 僕は知りませんでした。映画の役が決まってから初めて手に取ったんですが、まずタイトルにビックリ。でも読み進めるうちに、作者である住野さんが、なぜこんなにも一見ショッキングな言葉を選んだのかが分かり、実は美しさや儚さが詰まっているタイトルだと気づきました。

──本当に、意味の深いタイトルですよね。
北村 撮影中、一度だけ「君の膵臓をたべたい」というセリフを言う機会があったんですけど、自然と大切に言えました。タイトルに対しての驚きが変化し、自分の中にすんなり降りてくる感じ、観ている皆さんにも伝わるといいなぁ。

──浜辺さんはいかがですか?
浜辺美波さん(以下・浜辺) 私は読んだことはなかったのですが、本屋さんで見かけたことはありました。やっぱり忘れられないタイトルと、表紙の美しい桜の絵のアンバランスさが印象的でしたね。

──読んでの感想はいかがでしたか? “山内桜良”という一筋縄ではいかないキャラクターを演じるとわかって読むのも、なかなか大変なような……。
浜辺 この小説には、素敵な言葉があふれているなって思います。隅から隅まで、前向きで心に残る言葉が書かれていて、大好きな1冊になりました。桜良ちゃんを演じるのも、楽しみになりましたよ!

──でもこんなにも心の動きが繊細な小説が原作だと、演技もより高度なものが要求され、大変ではないですか? まず浜辺さんは、自分の悲しい運命を受け入れながら明るく振舞う女の子を演じましたが、どうやって役に入り込めたのでしょう?
浜辺 私は桜良ちゃんが自分の闘病生活を日記として書いていた“共病文庫”をよく読みました。映像に映ってない部分でも、桜良ちゃんの言葉で、日を追っての気持ちが書かれていたので。お芝居をするうえで、大切にさせていただきました。

──小説の中で、“共病文庫”の描写はかなり詳しくありますものね。
浜辺 もちろん、月川翔監督からのアドバイスも大変参考になりました。北村さん演じる【僕】と話すときの距離感を、つかませていただきました。



──勝手な想像ですが、ご自身が演じてきた中でも、屈指の難しさだったのでは?
浜辺 確かに死に向き合う少女を演じるのは、難しかったです。また、男女共にまんべんなく好かれる女の子というのも、難しかったですね。私がそういうタイプを見たことがなかったので、そんな女の子がどんな動きをするのか、どういう人とどれくらいの距離感で話すか、更には可愛らしさをどう表現するかは、すごく悩みました。

──余談になりますが、浜辺さんご本人の雰囲気と、桜良ちゃんの雰囲気ってぜんぜん違うんですね。浜辺さんご自身も、もちろん魅力的で可愛らしいのですが、それこそタイプが違う!
浜辺 私と桜良ちゃん、真逆です(笑) 私は自分のことを暗い部分が多いと思っているので、桜良ちゃんを演じていて「まぶしいな」って思うことがしばしばありました。そしてそれを、精一杯表現したつもりです。

──一方、北村さんは音楽活動もされていて、仲間に囲まれている生活をしていらっしゃるから、人を拒絶する“僕”の役作りは、悩まれたのではないですか?
北村 音楽に出会う前の中学生の僕は【僕】みたいな少年だったんです。だから過去を追体験するように、自分にある感覚の中でお芝居することができました。注意したのは、逆に作りすぎないようにすることと、脚本を読んだままのトーンでしゃべるようにしたことです。



──お2人とも、原作そのままの雰囲気でしたね。
浜辺 嬉しいです。

北村 嬉しいですね。

──因みに、お2人は初共演ですか?
北村 はい。

──小説の中での、2人の会話のズレさ加減・ハマりさ加減が、本当にそのまま。息ピッタリでしたよ!
北村 ありがとうございます。

──印象に残っているシーン、もしくはお好きなシーンを、お1人ずつお話しいただけますか?
北村 僕は意外と、矢本悠馬くんとのシーンが好きなんです。

──「ガム食べる?」と時々言ってくる、ガムくんですね!
北村 【僕】という人間は、桜良と【僕】、ガムくんと【僕】という間に芽生える感情や距離感を使って、描かれていると思うんです。

──確かに、桜良との会話・ガムくんとの会話で、観客の【僕】への理解は深まっていきます。
北村 矢本くんとは、「ゆとりですがなにか」(2016/NTV)、「仰げば尊し」(2016/TBS)に続いて、このキミスイで3連続共演しているんです。だからこそ矢本くんと僕にしかない空気感で、2人のシーンは演じられて、いいシーンになりました。

──いい味出しているキャラですよね、ガムくん。彼とガムをやり取りすることで、じょじょに距離が縮まっていく感じ、すごくよかった!
北村 映画の中でもホッとできるシーンだと思います。スクリーンで、ぜひとも観ていただきたいです。



──では、浜辺さんのお気に入りのシーンを教えてください。
浜辺 私は図書室のシーンです。桜良が、窓から見える桜を眺めているシーンが最後の方にあるんですが、その桜が本当に美しくて、大好きです。撮影現場でのことって、案外すぐ忘れるものなんですけど、この現場は忘れられない景色が本当に多かったです。

──素敵なシーンですね。映画をこれから観る人に、ぜひ注目していただきたい!
それでは最後に、桜良と【僕】と同世代が多いLINE V.I.P. Pressの読者に、一言アピールをお願いします!
北村 10代の僕らじゃまだ実感の薄いかもしれない、生きていることの素晴らしさや深さ、日々の貴重さを振り返るきっかけに、この映画はなると思います。僕自身も完成を観た後に、なんか毎日なんとなく流して生きているな、もっと1日を大切に生きたほうがいいんじゃないかなって思いました。

──退屈な日常が実は貴重なのと同時に、“流す”だけではもったいないから、言いたいことはいい、やりたいことはやるべきだって思いますよね!
北村 生きることを前向きにポジティブに捉えられる、映画なんだと思います。ぜひとも、たくさんの方に観て欲しい映画です。

浜辺 思うことの強さ、思い合うことの尊さを感じられる映画なのではないでしょうか。人は強くないけれど、他人を思うことで行動できたり、何かをしてあげることが増えたりして、何かが変わっていける……そんなことを、感じていただきたいです。

──真摯なコメントを、ありがとうございました。お2人の熱演、また改めて大スクリーンに観に行きます!
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それではまた。

(撮影/杉映貴子、取材・文/中尾巴)