平成29年度秋季公演「松竹大歌舞伎」製作発表に出席した中村獅童

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 歌舞伎俳優の中村獅童(44)が28日、都内のホテルで行われた11月の「松竹大歌舞伎」製作発表に出席。5月に初期の肺腺がんを公表し、6月に切除手術を受けた獅童は退院後、初の公の場。同舞台が復帰公演となり、妻の妊娠とダブルの喜び会見となった。

 獅童は「(病気で)ご迷惑をおかけしましたが、順調に回復して、復帰できて、うれしいです」と笑顔。「経過はすこぶる順調で、普段通りに生活してくださいってことだったので、大変よくなりました」と回復をアピールした。入院中に辛かったことを聞かれ、「カテーテル…あれが苦手なんです」と苦笑。「前に脳動脈瘤をやった時もカテーテルだったんですけど、抜くのがね…。あんな大手術したのに、男ってああいうのに弱い」と笑わせた。

 そんな中、検査を勧めてくれた15年1月に再婚した妻への感謝は尽きない様子。「頭の時も今回も、ぼく1人だったらわからなかったと思う。頭の時もそうだったんですけど、ギリギリセーフだった。妻がそばにいてくれて感謝ですね。(乗り越えられたのも)彼女のおかげ」と妻に感謝した。

 その沙織さんの妊娠が先日、発覚したばかり。妻の妊娠については「きょう、報告させていただこうと思っていました。安定期に入って妊娠5カ月です。病気発覚の3日前ぐらいにわかりました」と説明。しかし、舞台を休演することになり「そっち(病気の発表が)が先になった」と発表が遅れた理由を明かした。

 出産は12月末の予定。「(性別は男女)どちらでも元気で生まれてくれれば。楽しみです。(妻は)順調でピンピンしています。感慨深いものですね、自分がこういう時期に誕生してくれるわけですから」と目尻を下げた。

 獅童は今年5月、定期健診の人間ドックで肺腺がんの疑いがあることが発覚。再検査の結果、右肺にステージ1A(3センチ以下)の腫瘍が見つかった。病気公表に伴い、6月の福岡・博多座、7月の東京・歌舞伎座での公演への出演を取りやめることを発表。5月末に入院し、6月に切除手術を受け、その後、退院。体力の回復を図るとともに、舞台に必要な声量を取り戻すためのリハビリに励み、8月以降の舞台復帰を目指していた。

 「松竹大歌舞伎」は全国各地を巡演する毎年恒例の公演で、演目は「義経千本桜すし屋」「釣女」を上演。獅童は「すし屋」でいがみの権太を初役を務め、これが舞台復帰となる。