ネルソン・マンデラ大学の新しいロゴ(画像は『Mandela University 2017年7月20日付Twitter「It's official! We are now Nelson Mandela University. Halala!」』のスクリーンショット)

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南アフリカ東ケープ州にある「ネルソン・マンデラ・メトロポリタン大学」が7月20日に「ネルソン・マンデラ大学」と改名、それに伴って大学のロゴも変更された。しかしこのロゴが「まるでブロック玩具のよう」と酷評されている。『News24』など複数のメディアが伝えた。

以前のネルソン・マンデラ・メトロポリタン大学のロゴは、ダークブルーの三角で輪が形作られ、三角が多様性、輪が団結を表していた。また輪の中には両手を広げた人が丸い地球の上に描かれており、“人を大事にし、グローバルな教育を目指す”など深い意味を持つロゴであった。
 
7月20日に発表された新たなロゴは、ダークブルーの背景に「NELSON MANDELA」と白い文字が表示され、「NELSON」の“O”と「MANDELA」の“A”が黄色い丸と三角の図形になっている。

ダークブルーの背景は海洋・安定性・知恵を、黄色は活気・積極性・知力・謙虚さ、また丸は地球・思いやり・親しみやすさ、三角は成長・上昇・順応性・プラス思考を表し、丸と三角で多様性を表現している。さらにアルファベットを図形で置き換えたことはイノベーションを意味するという。

大学側は「多くのアフリカ国旗に用いられている黄色を使うことで“アフリカを代表する大学”ということを象徴している」と発表した。ロゴはケープタウンのデザイン会社が考案したものだ。

しかしこの新ロゴは学生らに人気がなく、「芸術学科があるのになぜ外部に頼んだんだ」「学生から募集するなどして大々的に告知することができたはず、マーケティング部は寝ていたのか」「トイザらスの新しいブロック玩具でも表現しているのか」と酷評が相次いだ。

これに対して大学側は、「新大学のロゴ作成に関しては、内部ステークホルダーとの会議を何度も行って決定した」とコメントしている。また今月20日の大学改名発表イベント前にも、7人の教職員、学生代表協議会、大学評議会、外部ステークホルダーとも話し合ったことを強調し、「否定的な意見もあるが、Tシャツなどロゴを使った製品などがすでにキャンパス内で出回っている」と述べた。そして「ネルソン・マンデラ大学は世界で唯一マンデラ元大統領の名前がついた大学、マンデラ氏の名前を強調するためにできるだけロゴをシンプルにしたかった」と意図を説明している。

画像は『Mandela University 2017年7月20日付Twitter「It's official! We are now Nelson Mandela University. Halala!」』『Nmmu4U 2017年7月25日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)