「ファーウェイのスマホはほぼ日本製」と余CEOがコメント、スマホ用AIチップの一番乗りも宣言


「ファーウェイの製品はMade in Japanと言えるくらい、日本製部品の搭載が増えています」ーーそう語るのはファーウェイ・コンシューマ部門の余承東CEOです。同社は7月27日に2017年度上半期の業績説明会を開催。日本における今後の展開についても語りました。

ファーウェイは、中国に拠点を置く大手通信機器メーカーです。ネットワークインフラを中核に据え日本でも事業を展開。LTEの基地局設備などを日本の通信キャリアに納入しています。

一方で、2011年にはコンシューマー市場に本格参入。日本でも、背面にカメラレンズを2つ搭載することで、高品質な写真撮影が可能になったとうたうSIMフリースマートフォン「HUAWEI P10」シリーズ。そして、12インチMacBookに似た薄型ノートPCの「MateBook X」などを発売しています。


デュアルカメラを搭載したHUAWEI P10

2017年度上半期の売上高は約4兆6800億円(2831億人民元)。フォチューン誌の世界企業ランキング「フォチューン・グローバル500」(2017年版)では83位にランクインしています。日本では、リクナビ2018に掲載されたエンジニアの求人広告で、4大卒の初任給が日系メーカーの平均を大きく上回る、40万円に設定されたことでも話題になりました。

日本の部品を搭載した製品を、グローバルに売っている

業績発表会後、ファーウェイ・コンシューマ部門の余CEOは海外メディア向けに記者会見を開催。日本市場について「ヨーロッパと並ぶハイエンド市場のリーダー的存在」としたうえで、次のようにコメントしました。


ファーウェイ・コンシューマ部門の余承東CEO

「日本の方々は、テクノロジーやイノベーションによく注目していますよね。ファーウェイ製品に搭載される新しいテクノロジーのかなりの部分は、日本からきています。カメラセンサーはソニー製、液晶パネルはJDI製です。時計などのスマートデバイスの中にも、日本の部品が多く使われています。Made in Japanと言えるくらい、日本の部品の搭載が増えているんです」

「日本メーカーのブランドはグローバルから消えつつありますが、ファーウェイはグローバルに展開しています。我々は日本の部品を搭載した製品を、グローバルに売っているんです」

スマホ向けAIチップの一番乗りも宣言

さらに、スマートフォンの今後の進化についても言及。今後は「インテリジェンス」が重要になるといいます。そこで、AI(人工知能)に特化したチップを内蔵するスマートフォン用SoCを、他社に先駆けて導入すると明言。ファーウェイは半導体メーカーのHiSiliconを傘下に収めており、ここから近くAIに特化したスマートフォン用SoCが登場することが示唆された形です。


AIはクラウドだけでなく、端末側のセンシングやチップセットも重要になるという

さらに、5Gで通信を高速化し、カメラも引き続き改良するとしたうえで「S社(サムスン)やA社(アップル)のはるか上をいく製品を投入することが、将来の成功につながります。そこで我々は大幅なリソースや資金を研究開発につぎ込んでいます」と述べました。

日本での製品展開については「2018年、さらにプレミアムな製品を投入しますと」と宣言。日本では防水やFeliCa対応、そしてコンパクトな端末が好まれるとの認識を示したうえで「日本のキャリアはiPhoneを優遇しており、Androidには障壁となっているが、(SIMフリーの)オープンマーケットでも素晴らしい製品が投入できることを証明したい」とも語りました。

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