ミランのマルコ・ファッソーネCEOは以前、GKジャンルイジ・ドンナルンマと契約を延長した際、サポーターとの関係への懸念について「最初のセーブで大丈夫になるはずさ」と述べた。この言葉は正しかったのかもしれない。

ミランは27日、ヨーロッパリーグ予選3回戦ファーストレグでクラヨーヴァに1-0と勝利した。スコアレスで迎えた前半途中に決定的なピンチをしのいだドンナルンマには、賛辞が寄せられている。

この夏のドンナルンマが二転三転の末に契約を延長したのは周知のとおりだ。一度は愛するミランからのビッグオファーを断り、サポーターから「裏切り者」「守銭奴」と罵倒された。U-21欧州選手権で偽ドル札を投げつけられたのも記憶に新しい。

だがその後、ミランとドンナルンマは“和解”。年俸600万ユーロ(約7億8000万円)とされる大型契約で新たに4年契約にサインした。しかし、一度はオファーを蹴ったうえに、待遇をさらに改善しての契約延長、さらに無名の兄も年俸100万ユーロ(約1億3000万円)でミランと契約することとなり、サポーターからは「だったら出ていけ」などと不満の声も上がった。

そのため、ファンとの関係が心配されたのが、そこでファッソーネCEOが口にしたのが冒頭のセリフだ。そして27日、その「最初のセーブ」が訪れた。クラヨーヴァ戦の23分、守備ラインを突破され、相手選手と1対1というピンチに、ドンナルンマが今季初のビッグセーブを披露したのだ。


このプレーに、ファンからは「キレようと思っていたけど、このセーブをやられちゃ無理だ」「最初のセーブですべて忘れる。まさにサッカーだな」「許しをもらい始め、最高の契約に値するようになっている」「契約延長してよかった」など、続々と賛辞が寄せられた。








ミランとイタリアの将来を担うと言われる18歳の怪物守護神だけに、ファンとの関係悪化からパフォーマンスが低下することを危惧した識者もいる。だが、ミランでの再出発は上々のスタートとなったようだ。