中国で暮らしていると政治的な摩擦の影響を肌で感じることがある。最近では高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備をめぐって中韓関係がこじれているゆえに、中国では韓国メーカーの製品を購入することに敏感になっている消費者が多く見られる。(イメージ写真提供:(C)Nebojsa Markovic/123RF)

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 中国で暮らしていると政治的な摩擦の影響を肌で感じることがある。最近では高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備をめぐって中韓関係がこじれているゆえに、中国では韓国メーカーの製品を購入することに敏感になっている消費者が多く見られる。
 
 THAAD問題が発生する前、中韓関係は蜜月と形容されるほど良好だったのは事実で、韓国は経済においても中国依存を強めていた。だが、THAAD配備をめぐる問題は今も韓国製品の売り上げに大きな影響を及ぼしている。
 
 中国メディアの今日頭条はこのほど、「韓国製品は中国で排斥の対象となり、極めて悲惨な状況にある」と伝える記事を掲載し、中国市場において韓国製品のシェアが低下していることを伝えた。
 
 記事は、韓国にとって中国は最大の輸出相手国であり、自動車や電子機器、さらには文化コンテンツの輸出でこれまで多額の利益を得てきたと伝える一方、「最近の中韓関係の悪化により、中国における韓国製品の消費が非常に低迷している」ことを指摘した。
 
 記事は、「サムスンの携帯電話を例に挙げ、2012年にサムスンの携帯電話は中国市場で17.7%のシェアを獲得していた」とし、当時は米アップルよりも中国人に支持されていたとする一方、2017年上半期のシェアは3.1%まで落ち込んだと紹介。さらに、現在、中国で人気のある携帯電話メーカー上位10社のうち、8社が中国のメーカーであり、中国メーカーがシェア全体の9割ほどを占めるまでになったことを紹介。
 
 サムスンのシェア低下はTHAAD問題が直接の原因ではないものの、世界最大の携帯・スマホ市場である中国において韓国製品の不買運動が起きていることはサムスンにとって非常に大きな災難であるとした。
 
 これに対して中国のネットユーザーからは、「自分が今使用しているのは、国産のファーウェイでまったく問題ない」、「国産の携帯電話は使い勝手が良いうえに安い」といった国産の携帯電話を使用している声が多数寄せられていた。不買運動が起きているうえに中国製品の質が向上してきている現在、韓国メーカーが中国でシェアを獲得するのは非常に難しい時代になってきているようだ。事実、携帯電話やスマホについて言えば、ユーザーの声にもあったように、非常に多くの中国人が中国メーカーの製品を使用している姿を目にするようになった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Nebojsa Markovic/123RF)