中国で海外旅行人気が盛り上がりを見せる中、中国の騰訊と旅行情報サイトが、自社のビッグデータをもとにした海外旅行市場研究レポートを発表した。写真は北京首都国際空港。

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中国で海外旅行人気が盛り上がりを見せる中、中国の騰訊(テンセント)と旅行情報サイト「マーフォンウォー」(※1)がこのほど、自社のビッグデータをもとにした海外旅行市場研究レポートを発表した。

▼海外旅行の主力は若者
2016年、海外を訪れた中国人観光客は延べ1億2800万人に達した。騰訊ユーザーについては延べ9902万人と前の年から12.2%増加。年代別では25-30歳(27%)、18-24歳(24%)、31-35歳(15%)、17歳以下(12%)、41-50歳(10%)、36-40歳(9%)、51-60歳(3%)の順となり、若い世代が海外旅行の主力となっている状況が明らかになった。

注目されるのが中学・高校生世代(13-17歳)の旅行者数の伸びで、現在巻き起こっている「遊学ブーム」を背景に16年は前年から25%拡大。このほか、16年に5回以上海外を訪れた人を生まれた年代別に比べたところ、1980年代より1990年代、1990年代より2000年代が多くなり、若い世代ほど海外旅行に積極的であることも分かった。

▼人気の目的地、上位3位はタイ、日本、韓国
目的地について見てみると、16年に最も多くの中国人観光客を受け入れた国はタイで、2位以下は日本、韓国、米国、ロシア、マレーシア、インドネシア、ベトナム、シンガポール、オーストラリアの順。15年からの増加率はベトナムが最も大きく、インド、タイ、日本、ミャンマー、シンガポール、マレーシア、モルディブ、スペイン、ニュージーランドがこれに続いた。

一方で、海外旅行に出かける人が多い都市は、上から順に上海、北京、深セン、広州、成都、重慶、杭州、武漢、蘇州、南京ということが判明。「北上広深」という言葉で示される大都市が上位4位を占める結果となり、消費能力が高いほど海外旅行への意欲も強いことが示された。

海外旅行の回数では、騰訊ユーザーの1806万人が「年1回」と答え、「年2-3回」は1285万人、「年4-6回」は391万人、「年7回以上」は130万人だった。16年に渡航した国の数では「1カ国」が最も多く3368万人が回答。以下、「2-3カ国」が約965万人、「4-6カ国」が190万人、「7カ国以上」が約55万人だった。

▼ホテルへの要望は「プール」が最多
ホテルと民泊類の予約状況(17年1-5月)を比較したマーフォンウォーのデータによると、ホテルの比率は87%、民泊類は13%だったが、後者は前年同期に比べ7.21%増加した。

ホテルに対する利用者の要望(複数回答可)では、「プール」23%、「空港までの送迎」21%、「駐車場」14%、「ファミリータイプの部屋」13%、「Wi-Fi」12%、「中国語サービス」9%、「浴室・トイレがセパレート」6%、「荷物預かりサービス」2%という結果が出た。旅行者の関心度が高まっているのは上昇幅が大きい順に「サイクリング」「ダイビング」「動画撮影」「ドライブ」「動物」「グルメ」。

このほか、「新婚旅行なら欧州」「家族旅行ならアジアやオセアニア」など、それぞれの国・地域が異なる旅行者層を引き付けていることも分かった。旅行先で使われる費用も国・地域で違いがあり、日本と韓国は平均9400元(約15万4800円)。最も少ないのは東南アジアの平均8070元(約13万2900円)で、最多はオセアニアの平均2万1000元(約34万5800円)だった。(提供/Bridge・編集/Asada)

※1:「マーフォンウォー」の漢字表記は「●蜂窩(●=虫偏に馬)」