静か過ぎて不気味だ――。市場関係者が警戒を強めている。

「このところ日経平均の振れ幅があまりにも小さく、2万円前後に張り付いたままなのです。7月(1〜26日)の高値と安値を見ると、その差はわずか344円で、500円にも達していない。嵐の前の静けさ……のような気がしてなりません。7月は乗り切れても、8月はかなりヤバイかもしれません」(証券アナリスト)

 ただでさえ8月は荒れ相場といわれる。みずほ証券の統計によると、1993年1月〜2017年6月の「日経平均の月間騰落率」は、8月がマイナス1・5%で12カ月中で最悪だ。過去10年の勝率は3勝7敗。

「8月は早々に市場が荒れると感じています。恐らく3日に内閣改造がありますが、どんな布陣でも市場は評価しないでしょう。というのは、今は悪材料待ちだからです。いったん株価を下落させ、エネルギーをため込む。下げ切ったところで猛烈な買いが発生し、上昇に転じるというシナリオです。日経平均は1万9000円まで下落しても不思議はありません」(IMSアセットマネジメント代表の清水秀和氏)

 みずほ証券が7月上旬に出したリポートでは、17年7〜9月の日経平均予想は、「1万8000〜2万1000円」だった。大手証券ですら、夏場の下落を想定しているのだ。

 株式アナリストの黒岩泰氏は言う。

「北朝鮮のミサイルに関する情報が不気味です。安倍政権は加計疑惑で支持率が急降下だし、米国のトランプ政権はロシアゲート疑惑に大揺れです。北朝鮮が今以上にミサイル発射を連発し、核実験に踏み切る。たとえば日本の領海にミサイルが着弾したら、有事を想定する動きは加速するでしょう。加計疑惑やロシアゲート問題どころではなくなります。日米とも政権はピンチを脱するかもしれませんが、株式市場は暴落します」

 為替市場も有事には敏感だ。

「かつては有事のドル買いだったが、最近は有事の円買いが定着してきた。急激な円高を警戒すべきです」(FX関係者)

 円高↓株安の悪循環が出現する恐れは高い。大荒れの8月相場を覚悟したほうがよさそうだ。