りそな銀行が今年2月から取扱いを開始した「りそなファンドラップ」が、取り扱い開始から4カ月余りで残高1000億円を突破した。同サービスについて信託ビジネス部グループリーダーの田中茂雄氏(写真:中央)、同部アドバイザーの山本慎司氏(写真:左)、コンシューマービジネス部担当マネージャーの浦田紘介氏(写真:右)に聞いた。

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 りそな銀行が今年2月から取扱いを開始した「りそなファンドラップ」が、取り扱い開始から4カ月余りで残高1000億円を突破した。同サービスについて信託ビジネス部グループリーダーの田中茂雄氏(写真:中央)、同部アドバイザーの山本慎司氏(写真:左)、コンシューマービジネス部担当マネージャーの浦田紘介氏(写真:右)に聞いた。

 ――ファンドラップのサービスをスタートした狙いは?

田中 りそなグループとお取引をいただいている個人のお客さまのうち、投資商品を購入していただいているのは5%程度に過ぎない。資産形成を預金商品だけで行うのは限界がある。ファンドラップは、りそな銀行がお客さまに代わって資産配分を決定し、投資先ファンドを選定するサービス。お客さまに投資経験がなくても、忙しくて運用を断念されている方でも、安心して資産運用を任せていただけると思う。

 りそならしさが発揮できる分野として、「投資が未経験の方でも安心して任せていただける」というコンセプトのもとでサービスをスタートした。

山本 りそな銀行としては信託銀行業務で培ってきた年金運用のノウハウを、どのように生かすかについては長年にわたって検討を続けてきた。一昨年7月にりそなアセットマネジメントを設立し、グループとして一貫したサービスを提供できる体制が整ったため、満を持してサービスをスタートした。

 最低投資金額を300万円という業界で低い水準に設定し、また、一定水準の価格の下落で現金化する「ロスカット」、一定水準の運用収益に到達すると現金化する「プロフィットロック」などの機能を採用。そして、業界最低水準の投資顧問報酬にするなど、お客さまにやさしい商品にした。

 ――具体的なサービス内容は?

田中 インデックスファンドの組み合わせで運用プランを提案する「スタンダードコース」と、アクティブファンドを組み合わせて、より高度な運用を提供する「プレミアムコース」の2つのコースがある。「慎重型」から「積極型」まで5段階60種類の運用ポートフォリオから、お客さまのリスク許容度や運用目的に最適なポートフォリオを提案している。

 また、「プレミアムコース」で提供するアクティブファンドは、世界の運用商品から厳選している。りそな銀行の資産運用部門は50年を超える年金運用で豊富なノウハウを培い、年金分野の顧客満足度調査では、バランス運用(伝統的資産)で2015年度、16年度に連続して1位を獲得。また、外部商品の精査・選定・監視に対する満足度も2年連続で2位に選ばれるなど、高い評価を得ている。この独自の運用力に加え、外部コンサルタントの助言も得て決定している。4カ月程度という短い期間ではあるが、提供している運用ポートフォリオはプラスのリターンになっている。

 さらに、ファンドラップにかかる投資顧問報酬は「慎重型」で上限税込年0.9396%、「慎重型」以外で上限年1.2960%以下に設定している。ファンドラップに組み入れる専用ファンドの信託報酬の水準も業界で最低水準のファンドを用意し、トータルコストを低く抑えていることも特徴だ。

 ――サービススタートから短期間で成長している理由は?

浦田 「投資初心者にやさしい商品」というコンセプトが銀行のお客さまに受け入れられていると感じている。商品性はもちろんだが、パンフレットなどの資料を分かりやすくしたり、従業員の教育を丁寧におこなうなど、初めて資産運用するお客さまにも分かりやすくお伝えするよう心掛けている。

 実際に、ご契約者のうち、これまで投資信託を購入されていないお客さまが約30%を占めているなど新しいお客さまにもご支持いただいている。

 もちろん、既に投資信託をお持ちのお客さまにも「じっくり安定的に運用したい」というニーズがあり、そういう方からもお申込みいただいている。既にお持ちの投信の乗換よりも、資金を追加してお申込みいただくケースが多い。

 総じて安定的に運用したいというニーズのご資金が多い。契約状況は「慎重型」が60%程度、「やや慎重型」を加えると80%程度となっている。

 また、ファンドラップを取り扱う以前から、自前の提案ツールを搭載したタブレット端末を使って、ライフプランニングに基づいたコンサルティングの姿勢が営業現場にいきわたっていたことも、スムーズな導入につながったと思う。

 ファンドラップは、これからの運用商品提案の主軸になるサービスだと考えている。資産運用を考える時に、最初にりそなのファンドラップをご検討いただけるよう、サービス内容を磨いていきたい。

提供:モーニングスター社