“子どもを甘やかす”というとネガティブなイメージが伴う気がします。でも子どもがまだ幼少期の頃は親の無条件の愛情が何よりの心の栄養となる時期。そして“親が自分を受け止めてくれる”という安心感は、将来、自己肯定感を育むうえで絶対に欠かせないものだと思うのです。
だからこそ、私たちは甘やかすことを絶対悪とせず、上手に甘えさせてあげることが必要ではないでしょうか。“自分の良い部分も悪い部分も含め、受け入れられる、肯定できる”という自己肯定感は、自分らしさを伸ばし、幸福感を得ていくうえでもとても大切なものですが、世界的に見ても日本人は自己肯定感が低いとよく言われています。

大人の尺度ではなく、子どもの気持ちになって、行動や感情を受け止めてみよう

疲れているのに、延々とまとわりついてくる、何度も同じことをリピートして親をげんなりさせる……小さな子どもがいるならよくある光景です。大人の立場からすると、“どうして?”と思うような行動ばかりですが、子どもの気持ちはずっとシンプル。少しでも、大好きなママに関わりたい、かまって欲しいという気持ちが根っこにあるはずです。そんな気持ちやサインを見逃さず、そんなときはしっかり気持ちを受け止めてあげたいものです。
駄々をこねる、言うことを聞かない、というのも実は“かまって!”という精神的欲求から来ているのかもしれません。表面的な行動ばかりでなく、どうしてそんな行動をするのか冷静に考えてみたら、子どもらしい“甘えたい”という気持ちがうまく表現できず、本人もフラストレーションをためこんでいることが見えてくることでしょう。

スキンシップ、一緒に絵本を読む、たくさん話しかける……そんな時間が何より大切

甘えさせるというのは、無条件に子どもの欲求を受け入れることではないと思います。それよりも子どもが親を必要としているとき、きちんと受け止め、“大好きよ”という気持ちを伝えること、それが何よりも子どもの気持ちを満たし、自己肯定感となって育っていくことでしょう。
そのために必要なことは決して難しいことではありません。子どもをギュッと力強く抱きしめる、手を握るなどたくさんのスキンシップをして、愛情を伝えてあげましょう。
またどんなに忙しくても1日の終わりに一緒に絵本を読むというのも大事な時間です。子どもは絵本そのものよりも、ママが自分としっかり向き合ってくれていることに愛情と安心感を覚えているはず。ワーキングママで子どもと接する時間が少ないと悩んでいる方こそ、時間が少ないなら“質”でカバーするつもりで向き合ってみてはいかがでしょう。子どもの相手をするときはスマホを気にしながら……なんていうのはよくありません。たとえ短くても密な時間を過ごせるよう、子どもと接するときは100%向き合ってくださいね。

子どもが“甘え”を必要とする時期はけっして長くはありません!

子どもの相手を全力でする、受け止めるというのはとてもエネルギーがいるし、疲れます。こちらの思いが通じず、イライラすることだって少なくありません。でもよーく考えてみれば、子どもがベタな甘えを必要とする時期は生まれてから数年にすぎません。長い人生で考えてみれば、ほんの一瞬のような時間です。年を取ってから、“あのときもっと甘えさせてあげればよかった”と思っても遅いのです。
それに幼年期にしっかり愛情を持って甘えさせてあげれば、自己肯定感がしっかりと備わり、後々手がかかるようなことが少なくなるかもしれません。あれこれ考えすぎるよりも、子どもと密に過ごせる今の時間を大切に、そして甘えたい気持ちをしっかり受け止めてあげて下さい。