AppleがiPhoneやヘッドマウントシステム向けの、拡張現実(AR)マッピング技術の開発を進めていることが、新たな特許申請書から明らかになりました。米AppleInsiderが報じています。

買収したMetaioの特許をさらに進めた内容

米国特許商標庁(USPTO)が公開した特許申請書から、Appleが現実世界の建物などの映像データを取り込み、マップと合わせてiPhoneやAR眼鏡のようなヘッドマウントシステムに表示する技術を開発していることがわかりました。
 
今回公開された特許は、Appleが2015年に買収したドイツのAR技術開発企業Metaioが取得していた特許の内容をさらに進めたものです。

マップデータとAR技術を統合

現在AppleやGoogleのマップには、ポイント地点(point of interest=POI)として、レストランやガソリンスタンドなどのデータが登録されており、マップ上での検索などが可能ですが、今回の特許はこのマップデータとARを統合しようというものです。
 
まずiPhoneのカメラで、周囲にある現実の建物などの画像や動画を撮影します。次にGPSやコンパス、センサーなどから現在地情報を収集、iPhoneは現在位置を確認します。
 

 
そして近隣のPOI情報や、現在の位置から見える周囲のビューの情報をサーバからダウンロードします。これらのデータをすべて統合し、ユーザーの現在位置から見える映像を生成、iPhoneのディスプレイ上に表示します。その映像の上に、POIであれば「しるし」も重ねます。
 
たとえばその「しるし」をタップすると、その場所の詳細な情報が得られます。またiPhoneを上下左右に動かせば、ディスプレイ上の映像も目で見えている景色が変わるのと同じように上下左右に動きます。
 

AR眼鏡の開発には興味なし?

特許には、AR眼鏡のようなヘッドマウントシステムを着用した場合についても記されています。これを見るとAppleはやはり、AR眼鏡の開発に関心を持っているのではないかと思いたくなります。
 

 
しかしプロダクトマーケティング部門の副社長を務めるグレッグ・ジョスウィアック氏は6月、AR眼鏡やヘッドマウントディスプレイを製作する計画はないと述べているので、少なくともハードウェア開発は自社では行わないという意味でしょうか。
 
AppleはARKitを開発者向けに配布するなど、同分野の技術開発に力を入れているのは確実です。
 
 
Source:AppleInsider
(lunatic)