【海外発！Breaking News】アルツハイマーと診断された英27歳女性、15年後に発症の可能性「なんとかして治療法を見つけたい」
英ロンドン東部のレイトンストーンに暮らすジェイド・グリーンさんは今年7月7日、27歳という若さでアルツハイマーの遺伝子を持っていることが明らかになった。
ジェイドさんは10歳の時に両親が離婚し父親のマイケルさんに育てられたが、12歳になった頃から父親に認知症の兆候が表れ始めたという。「父は話し方も不明瞭になり、忘れっぽくなりました。一日何時間もボーッと座っているだけということが多くなり、身の回りのこともできなくなったので、私たちは父方の家族と一緒に住んでいました」とジェイドさんは話す。父親の家族はそれらの症状がアルツハイマーだとはわからなかったようだが、後に遺伝性の「早期発症型家族性アルツハイマー病」と判明した。
ここ数年間、ジェイドさんはこの病のことを考えてきたが、数か月前に検査を受けることにした。ジェイドさんにはパートナーのマイケルさん（36歳）との間に1歳になる長男フレディくんがおり、息子のためにも検査を受けようと思ったそうだ。
その結果、父親と同じ遺伝子を持っていることがわかり、ジェイドさんはショックを受けた。家族に50％の確率で遺伝し、早い年齢で起こるアルツハイマーはだいたい42歳〜45歳にその兆候が出始めるとされる。ジェイドさんはその年齢までまだ15年あるが、最悪の場合はフレディ君が中学校を卒業する姿を見ることができないという可能性もあるのだ。
出産後、保育所勤務に戻る予定だったジェイドさんは仕事を諦め、治療法をリサーチする日々を過ごしている。また寄付金サイト『JustGiving』で「Alzheimer's Society UK」への募金を呼び掛け、不要になった生活用品雑貨などを車のトランクに持ち込んで売るカーブーツセールも積極的に開催し、その売り上げを認知症支援団体「Dementia UK」に寄付しているという。
そんなジェイドさんは11月から始まるNHS（英国営医療サービス）の治験に4年間参加する予定で、今後についてはこのように話している。
「息子には若くして身内を亡くす悲しみを味わってほしくはありません。私が自分の人生を変えるにはまだ15年あります。もし、この症状を止める方法が見つかれば、私は息子の成長を見守り続けることができるのです。そうなればどんなに素晴らしいでしょう。もし、自分の命を救えなかったとしても同じ病に苦しむ他の人の助けになればと思い、なんとか治療法を見つけたいと思っています。」
画像は『Mirror 2017年7月20日付「Desperate mum diagnosed with Alzheimer's at just 27 rushing to make memories with son before life cut short」（Image: Guardian Series / SWNS.com）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 エリス鈴子）
