アウディ・BMW・メルセデス共同所有のHere、3社の車から取得したリアルタイム交通データの提供サービスを開始

アウディ、BMW、ダイムラーの3社が共同所有する地図情報サービス企業Hereが、リアルタイムトラフィック情報提供サービス「HERE Real-Time Traffic」を開始すると発表しました。

これまでデータ収集に使用していた商用車に加えて、3社が販売するコネクテッドカーから吸い上げたデータを元にしており、特に幹線道路における正確な交通状況把握に役立つとされます。

Hereは60か国をこえるサービス提供国からトラフィックデータを収集しており、その半数以上では、急ブレーキなどセンサーからのデータで事故多発スポットを特定分析し、自動車がその場所に差し掛かると自動的に警告を発するなどといった安全機能を提供するのに活用されるとのこと。

この収集されたデータは上記の自動車3社だけではなく(自動車分野に限らず)あらゆる業種の企業に提供されます。

たとえばライドシェアやナビゲーションアプリ開発企業がこのデータを活用すれば、高精度な目的地への到着時刻予測ができます。また、交通当局が共有データから渋滞状況を把握して、信号の切替パターンを変更調整するといった活用もできそう。

さらには渋滞と大気汚染分布の関係性分析といった用途にもそのデータは使われているとのこと。

リアルタイムな渋滞データの収集はGoogle(マップ)なども実施していますが、もともとはノキア傘下企業だったHereのデータ収集規模ははるかに大きく、高精度とされます。

いずれは我々も知らない間にHereのトラフィックデータで生活が改善された......ということもあるのかもしれません。

ところでアウディ、BMW、メルセデスと言えば、ドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦中の3大ワークス。そしていずれも今年後半より2019年にかけて順にEVレースのFIA フォーミュラE選手権に参戦していくことが発表済み。

自動車販売やモータースポーツでは互いにライバルとして火花を散らししつつ、関連技術の有効活用では互いに協力しあう構図はなかなかユニークなものです。