メジャーデビュー記念ライブをおこなったサイダーガール(撮影=結城さやか)

 3人組バンドのサイダーガールがメジャーデビュー日の7月26日に、東京・下北沢CLUB251でワンマンライブ『ぼくらのサイダーウォーズ2』をおこなった。3年前の同日に初ライブも同所でおこなわれたという由縁の地。デビューシングル「エバーグリーン」の発売を記念しおこなうというもの。ライブは初ライブの映像をダイジェストで届けるサプライズや、レアな楽曲「橙の行方」、「エバーグリーン」などアンコール含め全13曲を披露。新しいスタートラインを切った。

みんなのおかげで来れた日

Yurin(撮影=結城さやか)

 本公演のチケットは即日ソールドアウト。開演時刻が近づくにつれ、続々と観客がライブハウスに流れ込んできた。定刻を少々廻ったところで照明が暗転。おなじみのSEが響き渡ると、観客の手拍子に迎えられYurin(Vo.Gt)、フジムラ(Ba)、知(Gt)がステージに登場。メジャーデビュー後、記念すべきライブ1曲目は「群青」で幕は開けた。サビに向かい徐々に感情を解放させていくYurin。続けて、「オーバードライブ」と疾走感溢れ、炭酸のように弾けるサウンドで魅了していく。

 Yurinは「みんなのおかげで来れた日だと思います。良い夜に出来たら...」とデビューシングル「エバーグリーン」に収録の「光って」とYurinの歌を後押しするようなメンバーによるコーラスが包み込むミディアムナンバーの「茜色」を披露。情景を映し出すような温かい歌を聴かせてくれた。

 ベースのフジムラは「一番大事なのは、こうやってライブに集まってくれるみんなやCDを買ってくれる人、応援してくれる人たちのおかげで、僕らはメジャーデビュー出来たんだなと今日改めて思いました」とファンに感謝を告げた。ギターの知は「自分たちの感情を100%伝えたいと思っています。悲しい曲の時は悲しく、楽しい曲の時は楽しい気持ちを共有したい。音楽でもっとみんなと一つになりたい」と想いを語った。

 そして、Yurinが「今日は特別な日ということで、滅多にあまりやらない曲を持ってきました」と投げかけ、「橙の行方」を届けた。そのサウンドを浴びるように堪能する観客の姿。「空にこぼれる」では観客もビートに合わせ腕を高く振り上げ、アウトロでの知の激しい高速ピッキングが高揚感を煽っていく。

 フジムラがベースを置き、マイクを手に取り「一緒にサイコーの下北の夜を作りませんか!?」と投げかけ、観客を煽っていく。コール&レスポンスで一体感を高めたところで「アイヴィー」に突入。会場全体が一丸となり、躍動感と疾走感のあるナンバーで観客を扇情させていく。

メジャーデビューはスタート地点

知(撮影=結城さやか)

 ここで、ちょうど3年前にこの場所でおこなわれた、サイダーガール初ライブの映像を観客とともに観賞。映像はダイジェストで届けられ当時のMCの模様も放映。現在と3年前の変化のなさにメンバーも苦笑い。観客も貴重な映像を真剣な眼差しで観ていた。

 「みんなと一緒に歩んできた3年間であって、決して僕らだけでは今日という日を迎えられなかったなと思います。メジャーデビューはスタート地点。これからも良い曲を作って行こうという気持ちは変わっていないから、安心して付いてきて欲しい。もっと沢山の人に聴いてもらうために、大きなところへ行こうと思います」と決意を語ったYurin。

 静かに燃え上がる闘志を感じさせたMCから「くじらの街」、「ドラマチック」とキャッチーで心地よいメロディーが会場を震わせていく。畳み掛けるようにメジャーデビューシングルの「エバーグリーン」。タイトルの通り、常緑の夏を表現するかのような爽快なサウンドを聴かせ、会場に渦巻くエモーションを席巻し、本編を終了した。

フジムラ(撮影=結城さやか)

 アンコールに応え、再びステージにメンバーが登場。3年前のライブの思い出を語り、当時を振り返った。そんな懐かしい話から「寝ぐせ」を披露。ノスタルジックな気分にさせてくれるナンバーでしっとりと聴かせた。「幸せな良い時間をありがとうございました」とラストは「NO.2」を届けた。全身全霊を込めた演奏で、希望溢れるまだ見ぬ未来へ向け力強い一歩を踏み出し、記念すべき日のライブの幕は閉じた。

セットリスト

01.群青
02.オーバードライブ
03.光って
04.茜色
05.アジサイ
06.橙の行方
07.空にこぼれる
08.アイヴィー
09.くじらの街
10.ドラマチック
11.エバーグリーン

ENCORE

EN1.寝ぐせ
EN2.NO.2