全国ツアー『BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS“』のファイナル公演をおこなったBiSH

 楽器を持たないパンクバンドのBiSH(ビッシュ)が22日に、千葉・幕張メッセ イベントホールで全国ツアー『BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS”』のファイナル公演をおこなった。4月1日の岩手・宮古KLUB COUNTERACTIONを皮切りに、全国22公演をおこなうというもの。6月28日にリリースされたミニアルバム『GiANT KiLLERS』から「Marionette 」や2ndシングル「プロミスザスター」などアンコール含め全21曲を熱演。「この幕張メッセはBiSHチームの愛の結晶みたい」と話すセントチヒロ・チッチ。エネルギッシュでアグレッシブなライブで約7000人のオーディエンスを魅了した。最後に8月23日に東京・Zepp Tokyoで『TOKYO BiSH SHiNE3』の開催を発表した。

「オーケストラ」で幕開け

ライブのもよう

 会場周辺には多くの清掃員(ファン名称)の姿。振り付けの練習をするものなど、様々な方法で開場を待ち望む姿。イベントホールには約7000人ものオーディエンスで埋め尽くされていた。定刻になると会場は暗転。音と映像によるオープニングから、6人が可動式LED越しにステージに登場。大歓声の中、「オーケストラ」でツアーファイナルの幕は開けた。可動式LEDがゆっくりと上昇するなか、丁寧に情感を込め歌い上げていくBiSH。「DEADMAN 」ではミラーボールが3つ天井から登場。まばゆい光を乱反射させ、会場を照らし高揚感を煽っていく。

 「ウォント」では、まさに楽器を持たないパンクバンドの異名に恥じない圧巻のパフォーマンスで、会場を沸かせ、ドラマチックな展開を見せるナンバー「本当本気」では、オーディエンスによる、彼女たちを盛り立てるような下方から上方へ押し上げていくような腕の振りが印象的だった。メンバーの自己紹介を挟み、モモコグミカンパニーが「もっと一緒に踊りましょう!」と煽り「DA DANCE!! 」に突入。会場も盛大な掛け声で一体感のある空間を作り出していく。

 後半戦「スパーク」では切なさを感じさせるイントロが爽やかさを与え、メンバーも腕を後ろに組み、軽快なステップでオーディエンスを魅了。「ALL YOU NEED IS LOVE」ではセントチヒロ・チッチが「隣の人と肩組めますか?」と投げかけ、オーディエンスも隣同士で肩を組み、シンガロング。ライブならではの絆と一体感が生まれた瞬間。

 MCでは、ハシヤスメ・アツコがやってみたかったことがあると、コール&レスポンスを要求。7000人よるレスポンスにハシヤスメもメンバーも感動。そして、ツアーの思い出を話していくメンバー。モモコは「新潟に子供の頃ちょっと住んでいたことがあったから、凱旋した気分」と新潟に思い入れがあったと報告。アユニ・Dは「私は全部の公演」と答え、メンバーから「それはズルい」と責められる場面も。ここからハシヤスメとアユニによるコント風のやりとりから「MONSTERS」へ流れ込んだ。

 特効による火柱が次々と上がり、ビートに合わせてオーディエンスもヘドバンで応戦。ますますテンションはヒートアップ。「beautifulさ」では3人ずつに別れステージ両サイドに伸びたウィングの先端で、各々フリーダムなパフォーマンス。メロディーに合わせ、7000人が人差し指を天に伸ばし、<とげとげ♪>とエンジョイ。続いて「GiANT KiLLERS」に突入。途中、アイナ・ジ・エンドが「こんなもんですか!?」と煽ると、オーディエンスの声はさらに大きくなっていく。それに呼応するかのようにリンリンのシャウトがメッセに響き渡る。

 本編ラストは「BiSH-星が瞬く夜に-」を披露。オーディエンスは手のひらを星が瞬くようにひらひらとさせ、楽曲を盛り立てていく。「最後ひとつになろうぜ!」とアイナが促すと、オーディエンスも肩を組みヘドバンで、一丸となった盛り上がりを魅せた。そこにステージから放たれた銀テープが盛大に宙を舞い、18曲を加速しながら駆け抜けた。

圧倒的な存在になりたい!

ライブのもよう

 会場からはアンコールを求める声と手拍子。スマホのライトを利用した力強い白い光で、会場は包まれた。そんな幻想的な空間の中に、メンバーがステージに。アンコール1曲目は「BUDOKANかもしくはTAMANEGI」で扇情させた。ここでメンバーひとりずつ、スピーチをおこなった。

 アユニは「加入してからの1年で沢山のことを学んだ。人として変われたことが嬉しい。BiSHで過ごしている時間は人生の中でも一番特別なものになると思っています。これからも皆さんがBiSHを人生の一部だと思ってくれたり、生き甲斐だと思ってくれる人がいてくれるように頑張りたい」と涙を流しながら決意を述べた。

 リンリンも涙ぐみながら「2日に1回は不安で涙が止まらない日もあった。でも無事に笑顔でファイナルを迎えられて嬉しく思います。ライブで作り上げた宝物たちをみんなに見せられる瞬間が大好き。BiSHに入って過去の自分をバカにできる快感を知って、明日からは幕張メッセに立ったBiSHを見下せるぐらいの人間になれるように、また一歩一歩前に進んでいきたい」とツアー中、不安があったことを明かした。

 ハシヤスメはBiSH加入前のオーディションを落ちた時の話から「自分はこの世界に向いていないのではと、挫折を味わって諦め掛けていた時にBiSHに受かりました。この6人で活動できることを誇りに思っています。全国からこれだけ多くの人が集まってくれたのは奇跡です」と、ここまでの道程が平坦ではなかったことを述べた。

 アイナは自身が担当している振り付けについて話す。「歌とダンスしかなかった私がここに立てて嬉しいです。メッセで歌えるとは思っていなかった...。ここで止まりたくない、圧倒的な存在になりたいです! 清掃員の方たちはいつもBiSHの倍ぐらいの熱量で来てくれているし、一緒に進んで行ってくれていると思っているので、『ついて来てください』ではなく、行けるところまで一緒に行ってください」とアイナらしい言葉で投げかけた。

 モモコは初めてBiSHでワンマンライブをおこなった中野heavysickでの出来事を語った。「初めて80人の前に立って、そこで自分がダメなことに初めて気がつきました。私はここに居ていいのかなと思って、中野から家まで泣きながら帰ったのを覚えています。あの日から考えられないくらい、多くのお客さんの前に立てているのが幸せです。あの日、逃げなくて良かったなと思っていますし、強くなれていると思います」と初めてのワンマンライブでの悔しさをバネに、ここまでやってこれたことを語った。

 チッチは「メンバーの中でも人一倍、人前に立つと全然喋れないカッコワルイ自分が大嫌いでした。カッコワルイ自分も認めて、大丈夫なんだと生きていこうと思いました。そう思わせてくれたのは清掃員のみんなが本気でぶつかって来て私の居場所を作ってくれるから輝いていられる。この幕張メッセはBiSHチームの愛の結晶みたいだなと思います。この6人で最高の音楽を届けていきたい。最高のその先へ行くことを約束します!」とスタッフやファンに感謝を告げ、さらなる高みに向かうことを約束した。

 アンコール2曲目は「プロミスザスター」を、新たな決意を胸に、会場にいる全ての人たちの心を震わせるような歌とパフォーマンスで扇情させて行く。その想いがピークに達したところで、空から星型の紙吹雪が降り注ぐ。メンバーもその舞い降りる紙吹雪を見つめながら、想いを馳せているようだった。

 ラストは優しい光が6人を照らし、スクリーンにスタッフロールが流れるなか、「生きててよかったというのなら」を歌い上げて行く。会場は再び、スマホのライトによるオーディエンスからの粋な演出も相まって格別な空間を作り上げ、ライブは大団円を迎えた。
 
(取材=村上順一)

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セットリスト

『BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS“』

7月22日 千葉・幕張メッセ イベントホール

01.オーケストラ
02.社会のルール
03.DEADMAN
04.Marionette
05.ウォント
06.本当本気
07.DA DANCE!!
08.ヒーローワナビー
09.VOMiT SONG
10.Nothing.
11.スパーク
12.サラバかな
13.ALL YOU NEED IS LOVE
14.MONSTERS
15.OTNK
16.beautifulさ
17.GiANT KiLLERS
18.BiSH-星が瞬く夜に-

ENCORE

EN1.BUDOKANかもしくはTAMANEGI
EN2.プロミスザスター
EN3.生きててよかったというのなら