現在iPhoneアプリのエンタメ部門で売り上げトップのサービスSHOWROOM(以下、SR)。その社長で、著書『人生の勝算』を上梓した前田裕二氏(30)の人生は壮絶だ。

 8歳で両親を亡くし、お金のために路上の弾き語りで稼いだ時期もあった。大学卒業後は外資系投資銀行へ入社。2年めにはニューヨークへ移り、年収数千万円を超えるも数年で退社、DeNAを経て起業を決意した。

 異色のキャリアを持つ前田氏と、度重なる炎上を経験してきたウーマンラッシュアワー・村本大輔氏(36)に、ネット上で人気を得るための秘訣を語ってもらった。

ーーSRとはどんなアプリですか?

前田「芸能人から一般ユーザーまで、誰もが動画の生配信ができるサービスで、雑誌やテレビ番組ともコラボしていて、SRで人気になると、出演権を獲得することもできるんです」

ーー配信動画を“見る”のではなく、居心地のいい“居場所”として楽しむ視聴者が多いと著書で語っています。

前田「SRはスナックと似ているんです。出されたお酒や料理をただ味わうのではなくて、ときには常連のお客さんがお酒を作ったり洗い物をすることもありますよね。そうやって店を支えることで、『自分の居場所』を持つ楽しみがある。SRも、コメントを通して配信者や視聴者とつながっている実感を楽しんでもらっています」

村本「SRって、いろんなおもしろい人がいますよね。相方の中川パラダイスがSRで配信をしたとき、300人くらいしか見てなかったんですよ。なのに同じ時間に、素人の女のコが髪の毛をドライヤーで乾かしてるだけの動画が、3000人くらいに見られてて(笑)。そんなに可愛くないコが100点満点で30点のことをやってるんですけど。一人暮らしのサラリーマンが、外食に飽きて、素人が作ったおにぎりが食べたいときってあるじゃないですか。それと同じやと思うんです。SRでは、多角的なおもしろさがあるんやなと感じます」

ーー現在はアイドルが多いSRですが、今後はお笑い芸人が活躍することも可能なのでしょうか?

村本「すぐには難しいでしょうけど、そうなったらおもしろいかもしれません。芸人になりたい人って、テレビに憧れて養成所に入るんです。でも、テレビだけに合わせて用意すると、いざスタジオに出たときに緊張して力を出せない。SRっていうなんでもありな場で攻めた芸をしていれば、テレビ用に合わせることもできるわけで」

前田「配信で有名になれば、テレビで取り上げてもらう展開もありますよね。なのに、挑戦する人がほとんどいない。アイドルやタレントの卵たちは、すごいモチベーションであらゆることに挑戦します。ある番組に出るために一カ月家から出ないで配信し続けた人もいますし、月1000万円を課金された人もいて。熱量が全然違う」

村本「なんでもありなぶん、事故って炎上することもあるので、塩梅は難しいんですけどね」

ーーでは、炎上しないために必要な心がけとは?

前田「正直に振る舞った結果、嫌われたり炎上したりするのは、全然いいと思うんです。重要なのは、噓をつかないこと。たとえば、10万フォロワーがいるインスタグラマーが、何かを褒める投稿をすると10万円もらえるとします。でもいいと思ってないものを褒めるのって、噓じゃないですか」

村本「韓国の俳優がCMで言う『アイシテル』みたいな。お前、言わされてるやろ!っていうやつ(笑)」

前田「紹介したものを買った人から『この人のすすめるものはいい』って思われると、信用度が上がるので、影響力がどんどん上がっていきます」

村本「坂口杏里ちゃんがステマで炎上してましたけど、言わされてるのがバレバレやったんでしょうね(笑)」

前田「噓をつくと長期的には損するのが、新しい時代のマーケティングなんだと思います」
(週刊FLASH 2017年8月8日号)