「豊かな青春、惨めな老後」とは?

写真拡大

タイのバンコクの安宿にある落書きが残されていました。「豊かな青春、惨めな老後」なんとも、核心をついた一言です。さらにこの落書きには前段階があり「金の北米 女の南米耐えてアフリカ 歴史のアジア何もないのがヨーロッパ」とも書かれていたといわれています。これは言わずもがな、世界を飛び回るバックパッカーたちに向けた言葉でしょう。

楽宮旅社に残された言葉

この言葉は、バンコクの中華街と呼ばれるヤワラートの一角にある安宿、楽宮旅社の壁に書かれていたものといわれています。このホテルは、小説家の谷恒生が『バンコク楽宮ホテル』(徳間文庫)を書いたことで一躍有名となりました。その後、続編として『バンコク楽宮ホテル残照』(小学館)も記されています。

覚悟がいる旅だった?

いまや世界一周の旅に出ることは珍しいことではありません。さらに、本当に移動だけが目的ならば、飛行機をのりついであっという間に世界一周はできてしまいます。しかし、落書きが書かれたであろう1970年代は、世界一周旅行に出るならば、まずは1年から2年間くらいはみっちりと働き、貯金を作る必要がありました。変動相場制になったとはいえ1ドルが200円以上したので、物価が安いといってもそれなりのお金がかかったのです。件の落書きは、旅に出るならばしっかりと目的を持つべきであるとも訴えたものなのでしょう。それは現在も変わっていないのかもしれません。