北朝鮮は、韓国・現代グループが申し出ていた、故鄭夢憲会長の追悼式を北朝鮮の金剛山(クムガンサン)で行いたいとの求めを拒否した。

グループの北朝鮮事業を取り仕切る現代峨山は、北朝鮮当局に対して故鄭夢憲会長の追悼式を金剛山で行うことについて協力を要請していたが、北朝鮮のアジア太平洋平和委員会は27日、「今回は難しい」との立場をファックスで伝えてきた。

現代峨山は韓国・統一省から対北朝鮮接触の承認を取り付けた後の21日、アジア太平洋平和委員会に対して「来月4日に鄭会長の追悼式典を行いたい」と伝え、「(当局に)伝えてから答弁する」との答えを得ていた。2003年に鄭会長が亡くなった後、追悼式典は金剛山で開かれていたが、北朝鮮が開催を拒否したのは今回が初めてだ。

北朝鮮は、韓国の呼びかけた軍事会談、赤十字会談などに対していずれも応じる姿勢を見せていない。

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現代峨山は、金剛山の観光開発事業を推進。韓国からのツアーを2003年9月に開始したが、韓国人観光客が朝鮮人民軍の兵士に射殺される事件が2008年7月に起こったことを受け、事業は中断している

。現代グループの創始者、鄭周永氏(故鄭夢憲会長の父)は、金剛山の北側の江原道(カンウォンド)通川(トンチョン)の出身で、社名の峨山(アサン)は、同氏が生まれ育った村の名前が由来だ。