「史上最強」と評されるバイク界のスーパースター、バレンティーノ・ロッシが6月25日、MotoGP第8戦のオランダGPにおいて待望の今シーズン初勝利を飾った。

 

ワールドチャンピオンに輝くこと9回。2009年を最後にその座からは遠ざかっているものの、ここ3シーズン連続で年間2位と実力はまだまだ健在。今年2月に38歳の誕生日を迎えた元チャンピオンは、若手ライダーたちの前に大きな壁として立ちはだかっている。

 

とはいえ、ロッシ自身も後進の育成には非常に熱心。世界で活躍できるライダーの輩出を目指す「VR46 Riders Academy」を自ら運営している。2016年3月からは彼が所属するヤマハもパートナーとなっている同アカデミーでは、こんな形での指導が行われているようだ。

 

「GoPro」カメラがとらえたのは、なんとロッシのライディングを目の前で見られるマンツーマンレッスン! ちょっとしたミスでも転倒してしまうロードレースの世界では、バイクのコントロールやタイヤの使い方などが重要となる。ロッシはそのあたりで神がかり的なテクニックを持っており、若手たちにとってはほかでは得がたい経験といえるだろう。

 

ロッシといえば、あえて2番手に控えながらトップを走る選手のライディングを徹底的に観察し、残り数周で抜き去り一気にリードを広げるというスタイルで昔から知られている。トップライダーの後ろに付いて学ぶことの大切もそうした彼の経験からきているのかもしれない。ちなみに、ロッシが後ろに付いて若手たちのライディングを見ることももちろんある。

 

毎年イタリアGPが開催されるムジェロでのトレーニングも! イタリア人ライダーは10年ほど前まで活躍が目立っていたが、近年はスペイン勢に押されっぱなし。この状況を打開する意味でもロッシの取り組みは注目されている。