Flash Playerが2020年末終了? Flash離れは、どのくらい進んでいるのか?

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米Adobe社は、「Flash Player」の更新と提供を2020年末で終了することを発表した。
少し前まで、ウェブで動画やゲームなどの動的コンテンツを楽しむには、Flash Playerが必須だった。

しかし、最近では、HTML5などの新しい技術が登場し、iOSやAndroidなどのモバイル機器でのFlash非対応になったことから、すでにFlash離れが急速に進んでいる。

今後のFlash対応状況はどのようになっていくのだろうか?

●動画視聴やゲームでかつては必須だったFlash Player
インターネットの普及当初、ウェブページを構成する主な要素はテキストと写真などの“静的”コンテンツだった。そこに、動画やインタラクティブなゲームなどの“動的”コンテンツを簡単に導入可能にしたのが、「Flash」だ。

Flashは、もともとは、1996年より、米マクロメディア社が開発・提供していた技術。作成ツールを入手すれば、一般ユーザーでもFlash動画のコンテンツ制作が可能なので、2000年前後には数多くの自作動画やパロディ動画が公開されるなどの盛り上がりを見せた。

2005年にはAdobeがマクロメディアを買収し、以降は閲覧ユーザーが使用するプレイヤーが「Adobe Flash Player」として提供されるようになる。

現在でも多くのウェブサイトで利用されている一方で、Flashプラグインの脆弱性によるセキュリティの問題がたびたび発生した。

Flashプラグインでの脆弱性は、悪用されると、システムの制御が奪われる可能性もあるなど、重要度の高い問題も発生している。

一方で、現在のWebでは、HTML5やWebGL、WebAssemblyなどの新しいウェブ技術により、プラグインなしで動的コンテンツが利用できるようになっている。

故スティーブ・ジョブズがHTML5を支持していたこともあり、iPhoneやiPadのiOS、ブラウザーソフトのSafariは当初よりFlashに非対応であった。また、GoogleのAndroidもバージョン4.1よりFlash非対応となっている。

そして、PC向けのブラウザーでも2015年より、FirefoxとChromeがデフォルト設定でFlashを停止するなど、Flashの非対応化は進んでいるのだ。

また、現在多くのWebサービスでも、FlashからHTML5への移行が進められている。YouTubeは標準の再生フォーマットをHTML5に変更しているし、ビジュアルプログラミングソフトの「Scratch」は、次期バージョンよりHTML5に移行する。

今後、Adobeは、Apple、Facebook、Google、Microsoft、Mozillaなど、ブラウザーソフトの提供やウェブサービスを行うベンダーと協力しながら、段階的な廃止と既存コンテンツの移行を進める。各ベンダーも、廃止に向けてのロードマップを公開中だ。
また、AdobeはFlashからHTML5への変換ツールなども提供している。

ただし国内では、ブラウザーゲームとしてFlashを利用するサービスは、まだまだ多い。今後、こうしたサービスの提供者からも移行に向けての方針が発表されるはずだ。

Flash終了まで3年半、利用者も注意を払いながら注目、対応してほしい。