AOI Pro.、VRをビジネル活用するサービスライン「VR insight」を発表。第一弾のサービスとして「VR ON AIR TEST」のプロトタイプを公開

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AOI Pro.は7月26日、東京都品川区のAOI Pro.本社でVRをビジネス活用するサービスライン「VR Insight」の発表会・体験会を開催した。AOI Pro.の体験設計部 クリエイティブディレクター 吉澤貴幸氏が詳しいサービスの説明を行った。

AOI Pro.の体験設計部 クリエイティブディレクター 吉澤貴幸氏

AOI Pro.の体験設計部は、2016年9月に野球体験の「VR Dream Match Baseball」を発表。「ピッチャーの投球はどのぐらい凄いのか?」を体感するという切り口で、普段は見ても怖くない投球がVRになると「怖い」と感じる強い刺激を実現。続いて、2017年3月に歩行体験の「WONDERFUL WORLD - VR Private Tour」を発表。脳波や左手に付けたバンドで心電をモニタリングを行ったり、視線追跡型VRヘッドマウントディスプレイを開発するFOVEの協力により得て視線追跡が可能で、映像体験をしている人がどんな映像を観て心情が働いたのかを解析できるようにしたという。

世界や日本の各地にある「ドキドキする」「実際に行ってみたい」の感情を刺激するVRコンテンツ「WONDERFUL WORLD - VR Private Tour」

そしてAOI Pro.の次のステップはデーターの可視化と分析を組み合わせたソリューション提供型のビジネスの提供で、それが今回発表の「VR insight」。コンテンツの観た刺激による人の反応を貯めて解析するサービスラインになる。

マーケティングの世界では「購買意欲の核心やツボ」をインサイトと呼ぶが、これまでインサイトの測定は困難だった。VR insightは、VRを活用して刺激や生体反応を採取することでインサイトを解き明かそうというものだ。

VR Insightのインターフェイス。モニタリングの結果を秒単位でグラフ化で表示する。画面中央が視聴者が観ている視界の様子で、部屋の中にいる状態で映像を観覧するようになっている

そして、VR Insightを使ったサービスの第一弾としてCMを評価する「VR ON AIR TEST」を発表。VR空間で映像を視聴する人の生体反応(視線、脳波、心電心拍など)をリアルタイムで取得し、視聴前後のアンケートデータと組み合わせることでリサーチを強化している。

視聴前後のアンケートを行うための「VR OAT Tablet」。データはクラウドで一元管理できるようになっている

「VR ON AIR TEST」は視線追跡機能を持ったVRヘッドセット「FOVE」で視聴し、アイトラックする。また、コントローラーやリストバンドでもバイタルをモニタリングを行う。

VRによる動画視聴が可能な「VR OAT PC」。外的ノイズがない状態で動画を視聴し、生体反応を取得できる

測定をまとめたダッシュボードは、リアルタイムにレポートの観覧が可能。「映像の視点がどこに集まってきているのか?」「どのタイミングでワクワクしているのか?」などが時間軸に対してわかるようになっている。

レポーティングダッシュボードの「VR OAT Dashbord」。アンケート回答や生体反応を元に即時にレポート作成を実現

発表会では、CMを視聴した人たちの「VR ON AIR TEST」のレポートを閲覧できるようになっていた。それを見ると、視聴者の視点に関して追いついていけていない人がいることがわかる。もし、商品のターゲットが若い層の男性であればカットが早くても問題がないが、年配の女性であればゆっくり、またはカット変化時に視点位置が変わらないようしなければいけないということが、この結果からわかるようになっていた。

アイトラッキングを使うことにより視聴者の視点を確認できる。赤い部分が多いほど大勢の人が観ているポイントになる

VR ON AIR TESTは、VR Insightの領域を少し絞ってマーケティングに生かす最初の試みであり、決してVR InsightはCMを評価するためだけのものではないという。今後は、トレーニングの習熟度を測定したり商品開発など、さまざまな産業に事業領域を広げていきたいと考えているとのことだ。