『蚊』に関する、こんな噂を聞いたことはありませんか。

O型は蚊に刺されやすい。お酒を飲むと刺されやすくなる。黒い服は蚊が寄ってくる。

一度は聞いたことがある噂。

その噂は本当なのか…国立感染症研究所の昆虫医科学部・部長の沢辺京子さんに質問をぶつけてみました。

え、あれウソだったの

1.お酒を飲むと刺される

普段よりもお酒を飲んでいる時の方が、刺されやすい気がするんですが…。

お酒を飲むと体温が上がり呼吸も増えるので、実際に刺されやすくなります。

写真はイメージ

2.セロハンテープを貼る

刺された患部にセロハンテープを貼ると、痒みが治まるらしいという噂もあります。

聞いたことないです。皮膚の中でアレルギー反応が起きると、ヒスタミンが出て、非常にかゆくなります。なのでセロハンテープを貼っても関係ないと思います

3.黒い服に寄ってくる

明るい服装よりも、黒などの暗い服装の方が蚊が寄ってきませんか。

黒色はかなり寄ってきます。私たちも蚊を捕獲する時は、黒いズボンをはいて足元に寄ってきた蚊を網で捕まえます。

白いズボンと黒ズボンで比べると、寄ってくる数にかなりの差が出るほどです。

写真はイメージ

4.血液型によって刺されやすい

O型が刺されやすいなど、蚊が好む血液型が存在するという噂をよく聞きます。

これはよく質問されますが、血液型はまったく関係ありません

それよりも体温が高かったり、汗をかいていたり、服が黒かったりという条件で蚊は寄ってきます。

ほかにもよく聞く『蚊』にまつわる噂について、本当のところを聞いてみました。

5.体温が高いと刺される

大人数で集まっていても、体温の高い人や汗っかきの人に蚊が寄っていく気がします。

これは本当ですね。体温が高い人は蚊が寄ってきやすいので刺されやすくなります

また、汗っかきの人も刺されやすいです。汗そのものに誘引されるわけではありませんが、体臭などの成分が一緒に蒸発することで、その臭いに引き寄せられます

こまめに汗を拭き取ると多少、寄ってきにくくなります。

6.最後まで吸わせると痒みが少ない

血を吸う時に注入する蚊の唾液が痒みの元になるので、最後まで血を吸わせると唾液の量が少なくなって痒みが弱まるという噂。

それはないですね。確かに血を吸うことで、唾液もある程度は一緒に吸い上げてくれますが、それで痒みが弱まることはないです

7.蒸しタオルで痒みが治まる

熱めの蒸しタオルを患部に当てておくと、痒みが治まると聞きました。

聞いたことないですね。蒸しタオルを当てるよりも、刺された患部を冷やした方が痒みは治まりやすくなります

8.二酸化炭素に寄ってくる

呼気に含まれる二酸化炭素を感知して蚊が寄ってくるらしいのですが。

二酸化炭素は、蚊を捕まえるトラップでも使われるほど寄ってくるものです

運動をして呼吸が荒くなっていると、それだけで蚊が寄りやすくなります。

9.アロマ系の虫よけスプレーは効く

植物から作られたアロマ系の虫よけスプレーは、安全で子どもにも使いやすいと聞きますが…。

効果があるという人もいれば、ないという人もいます。医薬品ではなく、科学的な効果が実証されていないので、使うかどうかは個人次第かと思います。

写真はイメージ

10.爪で痕をつける

赤く腫れた患部に、爪を押し付けて×点などをつけると痒みが治まると子どものころからやっていました。

これはダメですね。どんな印のつけ方をしても痒みは変わりません。むしろ触ると痒くなるので、我慢して触らないようにしてください。

日本人が好きな血液型別の傾向も、実は噂でしかなかったようです。

ネット上に広がる蚊にまつわる噂の数々。科学的に実証された方法を元に、対策を練ってみてはいかがでしょうか。

[文・構成/grape編集部]