2020年に開催される『東京パラリンピック』。アスリートにとっては、待ち望んでいた勝負の大舞台です。

その日に向けて、ペダルを踏み続けるアスリートがいました。

「誰よりも速くなりたい」藤田征樹

2016年のリオパラリンピックに出場し、自転車競技で銀メダルを獲得した藤田征樹さん。

藤田さんの「勝利」への情熱が、彼を勝負の世界へ駆り立てます。

藤田さんは19歳の時、交通事故により両足を切断することになりました。

しかし、悲しみから復活したあと、彼は次々と功績を上げます。

2008年の北京パラリンピックでは銀と銅メダル、2012年のロンドンパラリンピックでは銅メダルを獲得!

強くなるための『執念』に、一般の人も障がい者も、垣根はありません。

藤田さんは、全体の3分の2くらいは『一般の人向け』のレースに出場しています。

「もっと強く、もっと速く。そういう選手を目指して」

ほかの選手も振り返るスピードで、藤田さんはコースを走り抜けていきます。

「健常者にはどうやったら勝てるのか」を常に考え、結果がついて来ない時には悩みもします。

けれど、心の火が消えることはありません。

「だからこそやりがいがあるし、自分をどんどん成長させていく環境になる」

藤田さんは、「まだまだ自身に成長の余地がある」ことを感じています。

より強い力でペダルを踏みこむ筋力と、持久力をつければ、さらに速くなるはず。

力を自転車のペダルに伝える黒い義足は、彼と一緒に特訓し、レースを戦うよき『相棒』。自転車競技用の義足は、ペダルにフィットして、力を的確に伝え、藤田さんをサポートします。

藤田さんは『黒光りする相棒』と共に、これからもスピードの世界で戦っていきます。

目指すは頂点…柔らかさの中に闘志が燃える、藤田さんの勝負をこれからも見ていきたいですね。

[文・構成/grape編集部]