ティーショットを放つ新垣

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 ◇女子ゴルフ最終プロテスト第2日(2017年7月26日 富山県射水市 小杉カントリークラブ=6397ヤード、パー72)

 第1ラウンドと第2ラウンドが行われたものの、日没サスペンデッドのため69人がホールアウトできなかった。新垣比菜(18=フリー)が第1ラウンドを68で回り、首位に1打差の3位につけた。第2ラウンドは11番を終え、通算5アンダー。同学年の勝みなみ(19=フリー)は第1ラウンドが71の15位。第2ラウンドは11番を終え通算4アンダー。計72ホールが行われ、20位タイまでが合格となる。

 黄金世代の看板はダテじゃない。沖縄出身の新垣が、スタート前のアクシデントを乗り越え好スタートを切った。

 「自分のクラブがコースに届いたのは10分前でした。いつものルーティンができず、ボロボロになるかもと不安でしたけど(同組の)みんなとおしゃべりすることで、リラックスして回れたのかなと思います」

 スタートの1時間30分前、テスト会場からほど近いゴルフ場の練習場で、練習を終えた直後のことだった。送り迎えをしている父・博昭さんが、レンタカーのトランクに車の鍵を入れたまま、うっかり閉めてしまった。中にはキャディーバッグが残されたまま。合鍵店員を呼んだが、なかなか開かず「棄権しないといけないのかな」とパニック状態に陥る。それでも「貸しクラブでプレーすればいいんだ」と覚悟を決め準備していたところ、博昭さんらが車の後部座席を外してトランクからクラブを取り出し、間一髪で最悪の事態を免れた。

 1番ホールはその動揺もありボギーを叩くが、そこから開き直った。同組の勝らとお気に入りの映画の話をしながら気持ちを切り替え、後半は12番でチップインバーディーを決めるなど3連続バーディー。第1ラウンドは1打差の3位と好位置につけ、第2ラウンドも11番を終え通算5アンダーまで伸ばした。

 プロテストを首位で合格すれば8月のmeijiカップからツアー後半戦の出場資格が与えられる。「明日もアンダーで回れたらいい」。想定外のピンチを“なんくるないさ”で切り抜けた18歳の目は力強かった。

 ◆新垣 比菜(あらかき・ひな)1998年(平10)12月20日生まれの18歳。沖縄県出身。宮里藍に憧れ、父・博昭さんの教えで8歳でゴルフを始める。15年九州高校ゴルフ選手権、16年日本ジュニア優勝。沖縄・興南高1年の時に女子プロの2部ツアー開幕戦ラシンク・ニンジニアRKBレディースで史上3人目のアマチュア優勝。1メートル65、57キロ。