メルセデス・ベンツ、2018年を最後にDTMから撤退 フォーミュラEに参戦
数十年もの間、メルセデス・ベンツのツーリングカーは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で他社のクルマとバンパー・トゥ・バンパーの戦いを繰り広げて来た。DTMは当初、1984年から1996年までドイチェ・トゥーレンヴァーゲン・マイスターシャフトとして開催されていた。しかし、他のメーカーが撤退し、参戦メーカーがメルセデスのみとなったため、97年から99年までの数年間は開催されなかった。このようにメルセデスは常にDTMの中心的存在であり続けた。

DTMは2000年にドイチェ・トゥーレンヴァーゲン・マスターズとして復活し、それ以降現在まで続いている。しかし今回、メルセデス・ベンツは2018年を最後にDTMから撤退し、フォーミュラEに参戦すると発表。2019/2020年シーズンのフォーミュラEで、先日このシリーズに参戦を表明したDTMのライバル、アウディやBMWと激闘を繰り広げることになるだろう。

DTM(ドイツ以外の国で開催された国際ツーリングカー選手権も含めて)で、メルセデス・ベンツは183回の勝利を挙げ、ドライバーズ・タイトルを10回、チーム・タイトルを13回、マニュファクチャラー・タイトルを6回獲得している。その間、特にカッコ良いメルセデスのレースカーがいくつか存在した。その1つが、時代を経ても魅力的なAMGによって磨き上げられた「190E 2.5-16エボリューションII」だ。クラウス・ルドヴィックやベルント・シュナイダーのような偉大なレーシング・ドライバーも登場した。

「DTMに参戦した年月は、メルセデスのモータースポーツの歴史における重要なチャプターとして常に誇り高くあるだろう」とメルセデスAMGのモータースポーツ部門責任者のトト・ヴォルフ氏は述べている。

さらに同氏は、フォーミュラEをテクノロジーの試験台として称賛し、「他の分野同様、モータースポーツでも我々はプレミアム・セグメントのベンチマークとなり、革新的な新プロジェクトを探求したいと考えている。電動化は市販車の世界で起きており、フォーミュラEはこのテクノロジーを新しい顧客層にもたらす興味深いプラットフォームをマニュファクチャラーに提供している。完全に新しい種類のレースであり、他のレースとは異なる」と語っている。

By Antti Kautonen

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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