米ハリウッドで行われたゲイプライドパレードで、トランスジェンダーの人々を象徴するピンクと青色のマニキュアを塗って参加した人(2017年6月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は26日、心と体の性別が一致しないトランスジェンダー(性別越境者)の人々の軍入隊は「膨大な医療費と混乱」を生むとして、いかなる立場での勤務も認めない方針を表明した。

 米軍は前バラク・オバマ(Barack Obama)政権下で発表されたトランスジェンダーの人々の受け入れ開始計画の施行準備をここ数か月にわたり進めてきており、トランプ氏の発表は前政権の方針を劇的に転換した形だ。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で「軍幹部や軍事専門家と協議した結果、米政府はトランスジェンダーの人々が米軍でいかなる立場での役務に就くことも受け入れず、認めない方針を決めた」と表明。

 さらに「われわれの軍は決定的かつ圧倒的な勝利に集中しなければならず、トランスジェンダーの軍入隊によってかかる膨大な医療費や混乱の負担を抱えることはできない」と付け加えた。国防総省は今のところ、トランプ氏の発表による影響について声明を発表していない。

 米軍に勤務しているトランスジェンダーの人々の数についてはさまざまな推定がある。頻繁に引用される推計はランド研究所(RAND Corporation)による2016年6月の調査結果で、米軍で役務に就く130万人のうち1320〜6630人がトランスジェンダーの人々だとされている。一方、人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)は現役トランスジェンダー軍人の数を約1万5000人としている。

 ランド研究所によると、性別移行を希望する軍人は少ないため、配備能力に影響は出ず、付随する医療費も、膨大な米国防予算に対して240万〜840万ドル(約2億7000万〜9億4000万円)にとどまるという。
【翻訳編集】AFPBB News