by JD Lasica

過去には「不可能である」と思われていた「人工知能が人間を囲碁において打ち負かす」ということが実現されていることからもわかるように、人工知能の発展はめざましく、2053年には外科医として働ける機械が登場するという見解もあります。一方で、SpaceXを立ち上げたイーロン・マスク氏など、人工知能の危険性を警告する専門家も数多く存在するのですが、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏はこのような見方に対して真っ向から反対し、「いろんな意味でかなり無責任」と語りました。

Mark Zuckerberg thinks AI fearmongering is bad. Elon Musk thinks Zuckerberg doesn’t know what he’s talking about. - Recode

https://www.recode.net/2017/7/25/16026184/mark-zuckerberg-artificial-intelligence-elon-musk-ai-argument-twitter



Facebook CEO Mark Zuckerberg blasts Tesla CEO Elon Musk's warnings against artificial intelligence as 'pretty irresponsible' - Silicon Valley Business Journal

https://www.bizjournals.com/sanjose/news/2017/07/24/elon-musk-artificial-intelligence-risk-zuckerberg.html



人工知能の危険性については、物理学者のスティーブン・ホーキング博士が「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」と発言しており、マスク氏も「核兵器よりも潜在的に危険」と語るところでした。



また、マスク氏は「人類が高度な人工知能を生み出すきっかけとなるブートローダにならないことを望むが、その運命をたどる可能性は高い」ともつぶやいており、人工知能開発に一定の規制を設けるべきだという考えを示していました。



2017年7月15日、マスク氏はアメリカ政府とのミーティングにおいて、「ロボットが街で人殺し始めるのを見るまで、人々は実感を持ちません。AIは、『ことが起こる前に』規制が必要となるまれなケースだと考えています。AI規制の場合、『ことが起こってから』だと遅すぎるためです」「通常、規制は悪いことが何度も起こってから作られます。そこには民衆の抗議があり、産業を取り締まるための当局による調整が何年にもわたって行われます。これまでは、もちろんこのような方法には悪い部分もありましたが、文明存続に関する根本的なリスクはありませんでした。しかし、AIにはあります」と語りました。マスク氏はかねてから「火星移住計画」を語っていますが、その理由の1つには「AIによって地球がのっとられた時のためのバックアップ」があると言われています。

この約1週間後である7月23日、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏はFacebookのライブ配信で、ユーザーからの質問に答えていました。その中で、あるユーザーが「イーロン・マスク氏の最近のインタビューで、彼の抱いている未来における最大の脅威がAIだと見ました。あなたはAIについてどう考えていて、世界にどのような影響を与えるものだと思いますか?」と質問。ザッカーバーグ氏は「私はこれに関してかなり強い意見を持っています。私は楽観主義であり、人工知能に対して否定的であったり、最後の審判が来ると語ったりしている人々が、単純に理解できません。そのようなことは悲観的ですし、いろんな意味でかなり無責任だと私は考えています」と答えました。

Live grilling in my backyard.Mark Zuckerbergさんの投稿 2017年7月23日


そしてザッカーバーグ氏の発言がニュースになると、マスク氏はTwitter上に「この件についてマークと話してきました。このテーマに関する彼の理解は限定的です」と投稿。詳細について語られていませんが、両者の意見は相容れなかったようです。