犬はどうして時間がわかるのか?

ご飯の時間やお散歩の時間になると、どれだけぐっすり眠っていてもすっくと立ち上がる我が家のごんた犬、くるる。

私が寝ていたら、鼻がくっつく程顔を近づけて、鼻息荒くしっぽをふりふり起きるよう圧をかけてきます・・・。

時計を見ると、ぴったり15:30。

「お散歩の時間だー!」

くるるは時計を見ているに違いない、と確信していましたが、アレクサンドラ・ホロウィッツさんが興味深い研究結果を発表しました。ホロウィッツさんの研究によると、どうやら犬は嗅覚で時間を計っているらしいのです。

匂いで時間を認識していた!

コロンビア大学バーナード・カレッジのアレクサンドラ・ホロウィッツさんの研究によると、毎日それぞれの時間には異なる匂いがあり、その違いを嗅ぐことで犬は時間を把握しているというのです。

ホロウィッツさんは、バーナード・カレッジの犬の認知研究所の創設者です。
その研究を著した書籍『ビーイング・ア・ドッグ(Being a Dog:犬であること)』の中で犬の嗅覚の不思議に迫っています。

犬の嗅覚は、刺激臭の場合で人の1億倍あるといわれています。これは、それだけ強く匂いを感じるというわけではなく、空気中を漂っている匂いの分子の濃度が薄くなっても嗅ぎ取ることができるということです。

つまり、人間には感じ取れないような、消えかけている匂いを嗅ぎ取れるのです。

どうしてか飼い主の帰りを察知し、帰宅する少し前に玄関へ迎えに行く犬がいますよね?
それは、家の中に残っている飼い主の匂いの濃度で判断しているのではないか、とホロウィッツさんは考えます。「匂いの濃度がこれぐらい薄くなれば、もうじき飼い主が帰ってくるはずだぞ。」というように。
くるるがご飯やお散歩の時間になると必ず起きるのも、匂いで時間を判断しているのだとしたら頷けます。寝ていたら、時計を見れないですものね(^_-)

また、匂いは温度とも関係しています。
朝から昼にかけて温度が上昇していくのに従って、匂いは上に昇っていきます。
反対に、昼から夜にかけては温度が下降するため、匂いは下の方に降りてきます。

匂いで時間を読み取ることができるなんて、なんだか不思議!

体内時計もかなり正確

犬は鼻(嗅覚)に頼りきりで時間を把握しているわけではありません。体内時計もかなり正確だといわれています。

私たち人間は、基本的に夜になると休息を取るために眠くなり、朝になると活動するために目覚めます。このように、生活リズムを整えるために備わっている機能を「体内時計」と言います。

犬も人と同様、生活リズムを整えるために毎日の習慣を体が覚えるようになっています。例えば、毎日同じ時間にご飯を食べ、お散歩に行っていたら体がだんだんとそれを覚えてくるのです。嗅覚とともに、体内時計を駆使して時間の感覚を得ているのですね。

体内時計は、朝日を浴びることでリセットされるといわれています。昼夜逆転の生活が体のだるさや体調不良を引き起こすのは、体内時計がリセットされない状態で次の日を迎えているからだと考えられます。
犬はお散歩で外に出ることで朝日を浴び、今が朝なのか夜なのかを理解します。
もし「小さな犬だから」「お散歩が嫌いだから」という理由で朝日を浴びることができなかったら、体内時計がリセットされずに狂ってしまうかもしれません。こうなると、時間が読みにくくなるだけでなく、自律神経の乱れを引き起こしてしまうことがあるので注意が必要です。

まとめ

犬の嗅覚の不思議に迫りました。こんなにも身近な動物なのに、まだまだ知らないことはたくさんあるようです。時間をも読み取る鼻を持つ犬たち。今はどんな匂いがするのかな^^

忙しい毎日で、時計ばかり気にしていませんか?
たまには深く息を吸い、犬の世界を覗いてみるのもよいかもしれません。