「あつい」が口癖になりつつある7月。夏バテとのWタッグでやる気おちていませんか?豊富な緑が魅力の福井県池田町では、四季折々の新鮮な食べ物がたくさん。今回はお疲れ女子2人が、田舎旅でのパワーチャージ、してきちゃいました!

文・宮田愛子

日に日に気温が上がる7月。ついつい気持ちもだらける初夏の週末は、サクッと行けて癒やしをもらい、またすぐに日常へと戻れる小旅行が最適。ビルに囲まれた蒸し暑い都心を抜け出し、緑溢れる田舎の心地よい風に吹かれてみませんか?

今回はanan総研メンバーを代表して岩間歩さん(No.299)とライター・宮田の2人が、福井県池田町の自然に揉まれるデトックス旅へ。第1弾「自然と遊ぶ旅」に続き第2弾は、「自然を味わいつくす旅」。いざ出発!

幸福度ランキング1位!福井県の池田町で美味いを探すならまずここへ!「いけだマルシェ」

旅において、土地との相性を図るバロメーターにもなるのがズバリ「食」。食を制する者が旅を制すといっても過言ではありません。ここでしか食べられない美食を追い求め、脚が棒になるまで行ったり来たり…なんていうのも、旅の醍醐味。

4月〜11月までの間、週末限定でオープンする「いけだマルシェ」には、池田町の“美味しい”が一挙集結。町民のみなさんが、町の特産物でつくったご当地グルメを出品中。ここにくれば、池田町イチオシの美食をちょこちょこつまみ食いできるってワケなのです。過度な味付けはなく、新鮮な素材が活きた食物はダイエッターにもうれしい。

こちらは、池田町の山で獲れたイノシシや池田牛の炭火焼きを堪能できるK・D・Hさん。マルシェでジビエを味わえるなんて、予想外のうれしさ。里山を走り回った猪は程よく身が引き締まっていて美味の極み。

コムニタさんが販売するのは、池田町の豆腐からつくった豆乳ソフトクリーム。やわらかな甘さが魅力です。

小麦・卵・砂糖・乳製品を使用しないロースイーツやハーブティーを販売しているのは、都会から池田町にお嫁にやってきた二人組、ma craft & herbさん。

こちらはロースイーツのチョコブラウニー。いざ実食!

「砂糖代わりのデーツの甘みが濃厚! 満足感も」(岩間さん)

続いては、店主の長尾さんがじっくり丁寧に淹れるコーヒーが評判の長尾農園・珈琲部さん。

約20年前に池田町へ移住してきた店主の長尾さんは、町おこし発起人の一人。「池田町は、いろいろなところを旅してきた人がそのまま住み続けるほど、居心地の良い町なんです。なにより人があたたかいのが、この町の自慢ですね。みんな、どこまでも柔軟に進化するこの町が好きなんです」(長尾さん)

自然、環境、食…池田町の魅力を挙げたらきりがないけれど、一番はやっぱり人のあたたかさ。町民と気楽なおしゃべりも楽しめる「いけだマルシェ」に来れば、ちょっとした会話から池田町を10倍好きになる情報を教えてもらったり繋がりをもったりと、都会のそれとはまた異なる人の温かさに触れることができます。お腹も心も満たされるから、タイミングが合えばぜひ立ち寄ってみてくださいね。

思い出に浸りながら学べる、おとなの合宿場「農村deキャンプセンター」に宿泊

今回の宿泊先は、廃校になった小学校をリノベーションしてつくられた「農村deキャンプセンター」。小学校というだけあって、施設内はめちゃくちゃひろーーーーい! 廊下は走るなって小学生のときに言われたけど、いまなら走ってもいい気がしてきます。そんなかんじで、つい開放的な気分になってしまうほど広々。大人数での集団合宿を考えているなら、まず候補にいれるべき。

調理実習室。筆者の出身校にも同じものがありました。全国共通なのでしょうか。

調理実習室に音楽室、体育館まで、小学校の名残をしっかりと残した施設内。一歩足を踏み入れれば、あのころにタイムスリップしたかのような懐かしい気持ちが湧き上がることでしょう。

学習室にて。昔はあんなに大きかったのに…時の流れを噛みしめ中

「懐かしの小学校は、施設内をただ散策しているだけでも楽しい! 当時は大きく感じていた机も、いま座ってみるとなんだか小さいですね」(岩間さん)

音楽室後方の木琴をさわってみました。教壇前にはカラオケ機器やピアノも。

でも、ただ「懐かしいね」で終わらないのがすごいところ。なんと音楽室はカラオケつき、グラウンドはナイター付きいう本格派で、スポーツ合宿から音楽合宿、はたまた農村合宿まで、大人でも120%楽しめるよう、幅広いニーズに対応しているのです。

通常の宿と異なり、地元の人がオーダーメイドの合宿を提案してくれるから、まるで町民の暮らしを体験できるのも。

卓球台もあるので、大浴場でサッパリした後は卓球大会に興じるなんていうのもオツ。

ちなみにお部屋はこんなかんじ。合宿施設のこちらでは、当然のことながらベッドメイキングもルームサービスもモーニングコールもありません。個室にはテレビもないので、晩御飯を終えたら仲間とおしゃべりを楽しんで、涼しい風と輝く月を眺めながらゆっくりと体を休める。朝は涼やかな自然と気持ちの良い太陽の光に起こされ、新鮮な朝ごはんで一日の英気を養う。

このあえての「しない」というサービスが、池田町の暮らしをそのまま体験できるカギなんです。不便かと思いきや、これが非常に良い! なんでも与えられる便利な世の中だからこそ、たまにはデバイスに頼らず自分の体で決める。これこそ田舎旅の真骨頂ではないでしょうか。

福井県(9割池田町)でとれた新鮮なものずくめ!池田町をいただきます

施設内の散策によりピュアな童心を取り戻した後は、待ちに待ったお食事タイム。

品目ももりだくさん!

「農村deキャンプセンター」の朝夕、お昼の食事やおやつまで腕を振るってくれるのは、地元の女性グループ「白いかっぽうぎ」のみなさん。

この食材すべてが福井県でとれたもので、そのうち9割は池田町の土から育ったもの。

素材の味がしっかりと伝わる真心のこもった料理は、いつも以上に美味しく感じます。これが真心マジック。田舎出身の筆者のみならず、東京都出身のシティーガール岩間さんもじんわり。

池田町でのはじめての夜は、透明感のある飲み口ですいすいいけちゃう池田町地酒「冠泉(かんせん)」を味わいつつ、地元の方々とのおしゃべりに興じました。

「いけだマルシェ」で出会ったコムニタの坂口さんは、「白いかっぽうぎ」のメンバーとしても活躍する女性。池田町で生まれ育ち、4年ほど前にUターンしたそう。

「池田町の人は少し変わった人が多いんです。田舎だと何もないっていう人もいるんですけど、池田人はひとりひとりのキャラがすごく濃くて……だから小さな町でも毎日が楽しい。外部から移り住んでくる人には、子育てがしやすいと評判なんですよ。空気が良いとか、食べ物が良い、っていうのももちろんなんですけど、良くも悪くも町内のことはすぐに広まるのが池田町。だからすごく荒れる子っていうのも出てこないし、町全体で子供たちを見守っているかんじですね」(坂口さん)

気さくに話をしてくれる町のみなさん。「あの人を紹介したい」「〇〇なら橋の近くに住んでいる〇〇さんが詳しいよ!」など、次から次へと町民の話をしてくれるので、まるで池田町に引っ越してきたかのような感覚に。出会って半日なのに、こんなにあたたかさを実感できる町、なかなかないです。

ほぼ自給自足で生活をする人が多い池田町は、食事ひとつにしても、人々のあたたかさや一生懸命さが採れたての野菜や肉など食を通して伝わってくる、そんな場所。

日ごろの疲れが溜まっているなと感じたら、あたたかな池田町にきて、心身ともにゆるんでみてくださいね。知らず知らずのうちに強張った体がゆるんでいくはずです。