アヤックスのアブドゥルハーク・ヌーリが入院しているアムステルダム市内の病院に置かれた見舞いの品々(2017年7月22日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】練習試合中に倒れ、一時は危篤状態にあったオランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)に所属するアブドゥルハーク・ヌーリ(Abdelhak Nouri)が、自発呼吸が戻ったため、集中治療室を出られたことがわかった。しかし、脳に深刻な損傷が残っていることは変わりがないという。

 20歳のヌーリは14日、搬送先のオーストリアの病院からアムステルダム大学学術医療センター (Academic Medical Center) へ移され、ケアを受けている。

 クラブは家族の名前で声明を発表し、「今は人工的な昏睡状態にはなく、呼吸機能も完全に戻っている」と話しつつ、「状態は前回の発表時と変わらず安定しているが、脳に深刻かつ恒久的な損傷が残っている」と重い事実を明かした。

 7歳でアヤックスに入団し、アピー(Appie)の愛称で将来を嘱望されていたヌーリには、オランダ国内外から激励のメッセージが寄せられている。

 ヌーリは、8日にオーストリアで行われたヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)との練習試合中に不整脈を起こして昏倒。蘇生処置を受けてからヘリコプターでインスブルック(Innsbruck)の病院へ緊急搬送された。

 当初の報道は前向きなもののようにみえたが、不整脈によってヌーリの脳が酸素不足に陥り、甚大なダメージを受けているとクラブが発表すると、復帰の希望は打ち砕かれた。

 14日にヌーリがオランダへ戻って以来、センターの構内には多くの人が見舞いに訪れ、祈りをささげている。入り口から100メートルほどの柵にはアヤックスのタオルマフラーや花、詩、子どもたちの描いた絵、ヌーリの背番号34の入ったユニホームなどが置かれ、そのすべてに「頑張ってアピー(#StayStrongAppie)」というスローガンが添えられている。

 4人の子どもを持つ母親だという女性は、バラの花を置き、「アムステルダム(Amsterdam)だけでなく、国中が悲しんでいます。わが子のことのように思っています」と話した。
【翻訳編集】AFPBB News