7月中旬の夜、若いサラリーマンたちが肩を組んで入店したのは、大衆居酒屋。同僚なのだろうか、みな打ち解けた様子で飲み会を楽しんでいる。その輪の中に、女優・松居一代(60)の長男・A氏がいた。

 A氏は27歳。2015年4月から、金融系企業に勤め、いまは実家を離れて一人暮らし中だ。息子とはいえ、すでに自立した社会人に騒動は無関係に見えたが……その晩、A氏本人のものと思われるブログが久しぶりに更新された。

<最近両親(特に母)の言動が世間を賑わせておりますが、[中略]言いたい事は、山ほどあり、……>

 実母が巻き起こした騒動をきっかけに、A氏に関する不確かなネット情報が出回っている。それらを同ブログで 「事実無根」と訴えたが、騒動から目を背けることはできなかった。

「当時小学生だったA氏は、松居と船越を2001年の結婚に導いたキューピッド。松居の連れ子だったA氏は、船越を『英たん』と呼び、慕っていた。『パパが欲しい』と言うA氏のために2人は結婚したといっても過言ではない」(芸能プロ関係者)

 結びつけただけではない。A氏には両親の騒動に心を砕く理由がまだある。

「船越は、A氏に実の親子を凌駕するほどの愛情を注いでいた。そんなA氏が独立したことで、夫婦生活を続ける理由がなくなってしまった」(同前)

 A氏が船越に「お母さんとはもう離婚したほうがいい」と助言したとまで報じられている。いっぽうで、今回松居がこれほどSNSを駆使できたのも、A氏がきっかけだ。

「動画制作を支える『チーム松居』は、A氏の友人だった 20代の男性らで構成されている。松居が一時身を寄せていたのは、その一人の祖母の家だった」(メンバーの知人)

 これほどまでに騒動のカギを握るA氏が<言いたい事>とはいったいなんなのか。本誌はA氏に声をかけた。

ーー離婚を促したのは本当ですか?

「………………」

ーーお母さんに連絡しましたか?

「………………」

 本誌記者の質問に、つけていたイヤホンを外し耳を傾けたが、取材と知るなり、真っすぐ前を見つめ再び耳を塞ぎ、口を開くことはなかった。

 松居は7月21日に英語版の動画を公開し、全世界に船越の不倫を訴えている。一方、船越の所属事務所ホリプロは、松居に対して法的措置の準備に入ったことを明らかにし、夫婦の戦いはますます燃え上がってきた。

 だがA氏が願っているのは、人々を巻き込んでの騒動ではなく、両親が自分たちで解決する道なのかもしれない。

(週刊FLASH 2017年8月8日号)